2009年12月10日木曜日

【COP15】REDD+ Social and Environmental Standards

REDD+を問題なく、効果的に進めるために配慮すべきことは何か?プロジェクトレベルで、気候(カーボン)、地域社会、生物多様性に同時にプラスの効果をもたらすプロジェクト設計のための基準集(CCBスタンダード)を推進するCCBAと、貧困・人権問題に取り組むCAREが、政府が実施するREDD+ のプログラムに対するスタンダード(REDD+ Social and Environmental Standards)を開発中です。12月9日、そのサイドイベントがありました。サイドイベントはネパール政府が、エクアドル政府、CI、CAREと共催したものです。

会場は立ち見が出る盛況で、300人近い参加があったのではないかと思います。REDDとそれに関連する先住民族などの課題について、関心が高いことがわかります。

CI、CAREからは、現在開発中のスタンダードについて説明がありました。スタンダードは、国レベルのREDD+プログラムが、住民の権利、貧困対策、生物多様性の保全に貢献し、社会的・環境的悪影響を引き起こさないものに設計されることを目指して、理念(Principles)と基準(Criteria)からなるフレームワークづくりが進められています。その下に来る、具体的な評価項目である指標(Indicators)は各国でそれぞれ開発していくものになるとのことでした。

これまでにエクアドル、ネパール、タンザニアでテストされており、ブラジルでもテストされるとのこと。これら国々のうち、ネパール政府からは Community Forestryで森林が回復してきたことについて、エクアドル政府からは、昨年始まったSocio Bosqueプログラムについての紹介がありました。

エクアドルの発表にあったコメントが、このスタンダードの役割を端的に表していると思います。「Socio Bosqueプログラムの効果を客観的に示す必要がある。その指標をCCBAと一緒に開発している。目的は大きく二つで、①効果を示すこと、②プログラムについての誤解を解消し、透明性を高めること。」

REDDやREDD+について反対のほとんどが、REDDやREDD+についての間違った理解によるものであったり、起こりうる最悪のケースを想定してそれがけしからん、という議論であるので、②についての解決策になるのは非常に重要だと考えます。会場にも先住民族の方々がいて、(ネガティブな)発言をしていましたが、そのコメントからも、Socio Bosqueプログラムを正確に把握していないことがうかがえました。REDDにおいて住民の権利や参加は不可欠なことであり、それを客観的かつ網羅的に考えさせるスタンダードの存在は重要でしょう。

CCBスタンダードがプロジェクトの質の向上に貢献しているように、REDD+ Social and Environmental Standards(日本語を考えなければいけません)が国のプログラムの質を高め、気候変動対策を進める潤滑油の役割を果たしていくことを期待したいと思います。

(写真が暗くてすみません)

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