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森から大都市へ 川がつなぐ物語

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※本ブログ記事は6月15日に投稿されたCI本部ブログの記事を和訳したものです。

インドネシアの首都ジャカルタから車で2時間。渋滞とスモッグはどこへやら。ここグヌングデ・パングランゴ国立公園は、ジャカルタとはまるで別世界です。 しかしこの国立公園の森は、都市と切っても切り離せない関係にあります。なぜならジャワ島最大級の水源地であり、ここから流れ出る60以上の川が、ジャカ ルタをはじめとした地域に水を届けているからです。

国立公園の周りに住む人にとって、国立公園の森からの流れ出る川は、毎日の生活の一部です。飲み水を始めとして、体を清めるため、釣りをするため、そして緑輝く水田のためにこれらの川の水は欠かせません。





しかし、国立公園から流れ出た川がジャカルタに届く頃には、川の水は有毒化学薬品や大量のゴミで汚染され、もはや安全に使用できる水ではなくなっていま す。汚染された水を使うことで、都市の河川敷に住む貧しい家族は、病気、感染症、慢性的な健康状態悪化という悪循環に陥ります。

先日、CIから写真の依頼を受けた私は、ジャワ島へ飛び、川の上流に位置するグヌングデ・パングランゴ国立公園のコミュニティーと水との密接で複雑な関係、そして下流への旅を記録してきました。

全ての始まりは森

CIはグヌングデ・パングランゴ国立公園で1998年から取り組みを行っています。まず取り組んだのは、ボドゴール自然保護教育センターでの環境保 全教育でした。当時、国立公園とその緩衝地帯において、地元の人や企業に対する使用を規制する法律はほとんどありませんでした。また、辛うじて存在していた法律も、1998年の経済危機の余波を受け、しばしば破られていました。
違法な農地開拓と木材伐採による森林の消失は、土壌流出、地滑り、そして地下水面の低下を引き起こしました。国立公園の周辺に、森林再生を必要とする荒廃 地が1万ヘクタールにも拡がり、水へのアクセスがますます難しくなり、そしてジャワ島が誇る深い熱帯雨林と美しい野生動物が失われていきました。そしてつ いに2003年、州の林業省がグヌングデ・パングランゴ国立公園のエリアを拡大することを決めました。



2008年、CIは、地元の団体や国立公園局と協力し、「グリーンウォールプロジェクト」を開始しました。この森林再生プロジェクトの目標は水源地の水 を守りつつ、国立公園の周り…