投稿

7月, 2012の投稿を表示しています

日本の支援とカンボジアの森林減少問題をつなぐ

イメージ
気候変動ディレクターのYです。今週はカンボジアに出張しています。オリンピックで日本女子サッカーがカナダを、男子がスペインをくだし、日本中が沸いている事も、カンボジアにいると全く分かりません。因みに、カンボジアの人たちは、まだ猫ひろしさんがオリンピックでカンボジア代表としてマラソンに出場できると思いこんでいたり、オリンピックに関してはかなりの温度差です。その温度と言えば、今週は東京も大変暑いようですが、プノンペンの暑さの比較ではありません。外にいると、頭が焼け、こげつきそうです。
 さて、そんなカンボジアの新聞の一面で大きく報道されることが多いのが、国内に残された貴重な森林の伐採に関わる問題です。カンボジアのような最貧国では、気候変動の要因となる温室効果ガス排出量の多くが、森林が減少する事で、森林に蓄積されていた二酸化炭素(CO2)が大気中に放出される事で起こります。我々は現在、日本で発電に関わる排出量を論じていますが、カンボジアの山奥の村々には、電気は通っていません。そして、人々は原生林が与えてくれる様々な自然資源に依存し、時には生活のためにやむを得ず森林を開拓し、農地を拡大することで、毎日必死に生活しています。  今回、CIジャパンでは減少を続けるカンボジアの森林を、現在気候変動枠組み条約で議論されている「途上国の森林減少及び森林劣化に由来する排出の削減(REDD+)」を活用することによって、同国で森林を守るための経済的インセンティブを作り出すプロジェクトに挑戦しています。  CIは、世界全体で約40カ国、主に途上国を中心に活動しています。そして、その国の活動を担うほとんどのスタッフが、その国の人々です。そんな中、我々CIジャパンのスタッフは、様々な国に支援を実施するドナー国側のスタッフとして、様々な途上国のプロジェクトや政策立案への支援をつなぐため、CIの途上国プログラムと連携して活動しています。  私たちの今回のカウンターパートであるCIカンボジアも、カンボジア人を中心とした精鋭隊です。NGOとして、森林局と正式に契約を締結しながら、森林局のスタッフとともに保護森の設定やパトロール活動、コミュニティへの生計支援等に取り組んでいます。そして現在、CIジャパンとともに日本の支援によりカンボジア最大の低地常緑林をREDD+のメカニズムにより保護するための計画に取り組んでい…

CIスタッフの勤続10周年記念イベント

イメージ
事務方のM.Yです。

副代表の山下は、6月25日で、CI勤続10年を迎えました。
CIは、ご存知のように、今年は創立25周年で、CIジャパンは、1990年の設立で22年目となります。

CIでは、5、10、15、20、25年勤続の方には、それぞれの勤続年数によって決められた写真を贈呈して、お祝いのイベントをするのが慣習です。

こちらが、贈られた写真です。これはフィリピンの海洋保全プロジェクトが行われている「スル・スラウェシ・シースケープ」のサンゴ礁です。



お祝いのイベントは、都会の喧噪を離れて、高尾山で行われました。
その日は梅雨の中休みで、お天気にも恵まれ、緑に囲まれた中で、一同大変にリフレッシュできました。



CIは、7月から新年度となります。
ちょうど、一年のスタートを切るときに、このような機会が持て、チーム一丸となって頑張る決意ができました。心新たに、目標に向かって、しっかりと頑張って参ります!

なお、来年は、CIジャパン代表理事の日比も10周年を迎えます。
代表就任10周年を、気持ちよくお祝いできるようにも、頑張らなければなりませんね。

世界銀行のユースプログラム「健全な開発のためのユースの役割」に参加して

インターン横山です。

6/20に行なわれた世界銀行のユースプログラム「健全な開発のためのユースの役割」に参加してきました。タマール・アティンク人間開発総局副総裁の来日に合わせて、学生との意見交流を目的にしたイベントとなっていました。
http://go.worldbank.org/GJ65I9J850


主な内容は以下の3点でした。

・現在の世界銀行の活動
(特に2011年以降は 「 Education (教育)」分野を重視するよう方向転換を図ったこと)

・ユースの役割
(全人口の多くを若者世代が占めることや、若者の教育と雇用の問題などを例にして意義を再認)

・JANICの学生プレゼンテーターによる発表
(ITを利用した障がい者支援の取り組みと、そうした技術を途上国に活かすことへの課題)


環境問題については、ユース向けとは別のプログラムが用意されていたためか、リオ+20での取り組みには触れませんでした。あくまでも環境問題は 「Health (健康)」分野のひとつの要素として考慮しなければならない、という話でした。“人間のための開発”を掲げている世界銀行にとっては包括的な視点を尊重しているのでしょうか。

CIジャパンの活動に関わる分野での発見はありませんでしたが、せっかくですので、これまで世界銀行がリオ+20に対して掲げた6つのメッセージを振り返ってみたいと思います。


1:包括的なグリーン成長(Inclusive Green Growth)
「万人のためのグリーン成長」として、貧しい国々にも配慮した資源管理のインセンティブを与える必要があるという主張です。環境を汚染させる産業の在り方を見直し、豊かになって、綺麗な空気に戻す。そういったこれまでの経済成長パターンを変えていかなければならないとのことです。

2:自然資本会計(Natural Capital Accounting)
「自然資本を含めた国民経済計算」として、これまではGDPだけで経済活動の規模を測っていましたが、これからは自然資本の価値も考えていこうという主張です。もし実現できればCIがプッシュしてきた「グリーン経済」を考えるにあたって強力な指標となるのではないでしょうか。

3:海洋(Oceans)
海洋を強調したのは、食糧・汚染といった視点の下で海洋が危機的状況にあることの表れでしょう。今年2月に「海洋のための…