2013年11月18日月曜日

【UNFCCC COP19】Global Landscape Forum:未来の地球の土地利用を考える

 ワルシャワに到着した翌日、17日の日曜日は'Global Landscape Forum'に参加してきました。こちら、昨年までは、'Forest Day'と呼ばれる会議が開催されていました。世界の森林減少に対処するためには計画的な土地利用、今後成長を続ける世界の人口を支える食糧生産など、より多角的な問題に横断的に対処することが必要なため、今年からは'Global Landscape Forum'として一新されたものです。
 オープニングの大会議後の分科会では、'A Conversation around Climate Smart Agriculture'に参加してきました。ここ数年、気候変動の緩和や適応に対応しながら、農業生産の効率性をあげる'Climate Smart Agriculture'はとてもホットなトピックとなっています。一方、UNFCCCでの農業交渉は、途上国側が農業政策に「気候変動への緩和」を取り入れる事に大きく反発し、まったく前進しないのが実情です。分科会では、南アフリカ共和国の農林水産省のSisulu女史(↓写真左)や、マラウイの小規模農家組合CEOのChibongaさん(↓写真右から2人目)など、世界各国から農業と気候変動を考える第一線の人々がパネリストとして参加しました。
  
【Climate Smart Agriculture 分科会の様子】

発表内容と、活発な討議から心に残った言葉をいくつか。
 ・南アフリカ政府は、'Climate Smart Agriculture'を推進しており、12月初旬には南アで国際会議を開催する。アフリカでの農業の担い手は、女性である。Climate Smart Agricultureからのインセンティブを、女性に与える事が重要
 ・'Climate Smart Agricultre'という名前自体が、誤解を招いてしまっているのではないか。農業と気候変動は生物多様性、水源、土壌管理など様々な問題と絡み合っており、一言で簡単に言い表されるものではない。'Integrated land use management(統合的土地利用計画)’など、より包括性を表せる言葉を採用したほうが良いのでは?
 ・先進国からの技術支援は、もちろん重要だが、それよりも重視されるべきなのはその土地に代々伝わる先住民族の知識を尊重しながら農業を実施することである
 ・アフリカの現地の農家の人は、朝起きたとき、「気候変動に配慮した農業」など、考えない。農家、組合、そして政府との間で、大きな認識のギャップがあるが、一番影響を受けるのが農家である。
 ・農家への能力開発支援である「農家のためのフィールドスクール」のような支援がもっとも効果的だ

最後に紹介した発言は、NGOの方からのものでしたが、大きく頷きました。途上国の農業支援を多く手がけるCIでも、農家への実践型の技術支援プログラムには力を注いでいます。

現場での能力開発と政府の政策をつなぐことは、今、もっとも急いで対処すべき問題でしょう。
実践は重要な学びの場です。

【番外編】
なぜか、「未来の食糧?」として、お昼時間にいなご?が串刺しにされ、料理されていました・・・。そのほか、甲虫や、幼虫も。この展示には、多くの人が引いていました。誰が企画したのか、いまいち分からない展示内容でした・・・。
【油でこんがり揚げられていた幼虫】


【串刺しにされたいなご?動いたまま、未来の食糧として紹介】