2014年6月12日木曜日

【国連気候変動会合@ボン】土地利用専門家会合:2020年の土地利用とは?

 副代表 兼 気候変動プログラムディレクターのYです。国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)ボン会合も2週目に突入しました。現地時間12日水曜日の今日は、午前中と午後をかけたほぼ一日、ダーバンプラットフォーム(ADP)の下で「土地利用」の専門家会合が開催されました。
【土地利用専門家会合のオープニング】
 今年のボンで、「土地利用」は大変ホットな議題です。サイドイベントも盛りだくさんです。なぜ、「土地利用」なのでしょう?農業等を含む土地利用セクターの排出は、温室効果ガス全排出量の20%を超え、その半分以上が途上国で排出されています。地球の人口が70億人を超えて増加し続ける中、世界は食糧問題とも対峙しなければなりません。UNFCCCでの農業の交渉は、途上国にとって需要と供給のバランスを含む、大変センシティブなものとなっています。農業の会合は昨年のCOPでももめにもめたのですが、先日やっと再開され、現在は水面下での交渉が続いています。
 そのような中、「土地利用」専門家会合のファシリテーターは、今日の目的は「貢献」ではなく、「野心」であると明言し、会合を開幕しました。国際機関、途上国、先進国、NGO、企業が知見を共有し、どのような行動が取れるかを自由に議論する場が提供されました。「政策」、「資金、技術移転、キャパビル」「今後に向けて」の3つのセッションに沿った発表の後、活発な議論が行われました。
【アマゾンの森林減少抑制の成功例を発表するブラジル政府】

 一言で「土地利用」と言うのは簡単ですが、課題はREDD+LLULUCF、農業、キャパビル、適応、技術、資金等、多くの議題に横断的に関わります。これでもおそらく何か確実に欠けているでしょう。今日は、 計画的な土地利用による農業と森林保全の両立や、技術やキャパビルのニーズ、農業の生産性の向上や排出を抑える努力など、様々な発表に基づき、活発な議論や質疑応答がされました。多くの課題が、CIが既に途上国の現場での実践活動に取り入れていることでもあり、その重要性を改めて認識させられた一日でした。
 ADPの下、このような会合が実施されたのは画期的です。次のステップとして、迅速な対応が望まれます。最終的に、ADPにこれらの課題が反映されていくことが、私たちの願う新たな枠組みの姿でもあります。