インターンを通して学んだこと
ユースプログラム参加時の集合写真、渡邊:前段左@牛久(©Yoji Natori)
こんにちは。CIインターンの渡邊咲樹です。
昨年の7月から今年1月までインターン生として活動させていただきました。
約7か月間CIの業務に関わらせていただいた中で感じたこと・学んだことを紹介したいと思います!
インターン期間中に私が行った業務は大きく分けて以下の4つです。
・GEF-Satoyama Projectに関する業務
・SATOYAMA UMI PROJECTに関する業務
・民間企業との打ち合わせ同席
・CIの活動に関する英文記事の翻訳
これらの業務を通して学んだことを3つにまとめました。
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1. 自然と人間の共存に必要なこと
CIジャパンは、他の環境団体と共同してGEF-Satoyama Projectを実施しています。このプロジェクトは、世界各地のコミュニティで生物多様性の保全と人々の生活の発展を同時に推進する具体例を作り上げることで、 自然と共生する社会の実現に貢献することを目的としています。
このプロジェクトの定期ミーティングに参加したり、プロジェクトの成果をまとめたNews Letterの作成をお手伝いしたりする中で学んだことは、
「自然と人間の共存を実現するためには、保護区を設定することが必ずしもよいのではなく、自然資本を活用して現地の人々の生活を持続的に保証できる仕組みを作ることが大切である。そして、その仕組みが持続するよう、現地の人々のモチベーションを維持し自主的な活動を促すアプローチが必要である。」
ということです。
私が作成に関わったNews Letterは活動の成果を公に発表するためのものであり、活動について他の人に知ってもらうだけでなく、現地の人々が自らの活動を振り返りモチベーションを維持するためにも役立つのではないかと考えています。
2. NGOの役割について
CIというNGOでの活動に関わらせていただき、さらに民間企業との打ち合わせに同席させていただいたことで、NGOだからこそできることを実感しました。民間企業との打ち合わせに同席させていただいた際に感じた民間企業とNGOそれぞれの強みと弱みは以下のようなものです。
〈民間企業〉
強み:ビジネスを通してお金を調達することができるため、金銭的な面で持続的な活動をすることができる。
弱み:利益を考えなければならないため、関わることができるプロジェクトが限られる。
〈NGO〉
強み:広いネットワークを活かして多角的なアプローチをすることができ、様々なプロジェクトに関わることができる。
弱み:企業や政府などから金銭的な支援を得て活動を行うため、持続性が必ずしも保証されていない。
このことを踏まえ、NGOの役割とは「動的なネットワークをつくること」だと感じました。
環境問題解決に向け企業の役割が重要視されるようになった中でも、企業には様々な制約がありなかなか実際の行動につながらないということが起こると思います。
そうした時に重要となるのが、専門知識とネットワークを有するNGOが、情報や知識を提供したり行動に移すための具体的な道を示したりすることだと考えます。
NGOと企業のパートナーシップはますます重要になると考えられ、以前から民間企業とのパートナーシップを重視してきたCIの役割はますます増えていくと感じます。
3. “持続可能性 (Sustainability)”について
私はCIでのインターンをする前、持続可能な活動をするためにはビジネスが重要だと考えていました。金銭的な持続性は不可欠だと思うからです。しかし、CIでのインターンを通してNGOの活動に実際に触れる中で、
「ネットワークこそSustainabilityになりうる」
と考えるようになりました。
その活動がすぐに大きな利益を生むわけではなくても、ロールモデルを作ったり現地の人々の自主的な活動を促進したりすることでネットワークが広がることは、将来的な大きな成果につながる可能性があると思うようになったからです。
また、SATOYAMA UMI PROJECTのユースプログラムの一環として行われた講座に参加した際、 このプログラムは若者を育成するだけでなく若者同士のつながりをつくる役割も担っていると感じました。
このような若者同士のネットワークが将来、何か形として成果に現れる可能性もあると感じます。
これも持続可能性につながるのではないかと思いました。
もちろん金銭的な持続性も重要ですが、思いを地道に形にしていき、ネットワークを広げることで持続可能な活動にしていくことも不可欠だと考えます!
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このように、CIでのインターン活動を通して重要な学びを得ることができました。
ここで学んだことを活かして、これからも精一杯頑張っていきます!
将来は、環境問題解決に向けた取り組みに何らかの形で携わっていきたいと思っています。
ユースプログラム参加時のディスカッションの様子、渡邊:左奥(©Yoji Natori)
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