【Climate Week NYC 2020】 ビーバー消防士、炭素誓約―3つのストーリー

©Shawn Heinrichs




本ブログ記事は、CI本部の「https://www.conservation.org/blog/climate-week-commitments-beaver-firefighters-carbon-pledges-3-stories-you-may-have-missed」を日本向けに翻訳・編集したものです。

By Kiley Price

気候変動問題の対応を議論する国際的な会議としてニューヨークで毎年開催される、Climate Week NYCに関連して、気候にまつわる3つのストーリーをご紹介します。

1. 政府による気候変動対策が減速する中、アメリカの企業は、CO2排出量削減に取り組む新たな誓約を立ち上げる

企業は、温室効果ガスの排出を抑えることで、気候対策のリーダーとしての地位を高めています。

ストーリー:Climate Week NYC 2020において、ウォルマートやモーガン・スタンレーを含む世界的な大企業のいくつかは、気候変動に対処するための、より意欲的な排出削減目標を掲げた、とワシントン新聞で報じられました。今年はオンラインで開催された会議初日、ウォルマートは2040年までに再生可能エネルギー利用によるカーボン・ニュートラルのグーロバルな事業全体での達成、また2030年までに20万平方キロメートル以上の土地と、258万平方キロメートルの海洋を保護、管理、または復元する計画を発表しました。ゼネラルエレクトリックやAT&Tを含む他企業も世界的な温室効果ガスのより一層の排出削減を誓約しました。

全体像:あと数週間で、アメリカはパリ協定を脱退してしまいますが、多くの米国企業は世界的な排出量を減らす努力を継続しており、さらに、排出量削減を強化する約束もしています。気候崩壊を食い止めるためには民間セクターによる気候対策への参加が不可欠ですが、専門家は平均気温の上昇を2度に制限するためには、政府も徹底して自国の全体的な排出量削減にコミットするべきだ、と強調しています。


2.なぜ、ビーバーが北米最高の“消防士”と呼ばれるのか?

たった一匹の齧歯(げっ歯)類が山火事の被害にあった生態系システムを救う

ストーリー:最近の研究によると、ビーバーが木々でダムを作ったり、水路を切り開くので、生態系に灌漑が行き届き、耐火性のあるエリアができることで、山火事を防いだり、阻止できることがわかったとナショナルジオグラフィック誌に掲載されました。2000年以降アメリカ西部で発生した主要な山火事を追跡するために衛生データを解析したところ、ビーバーのダムを含む土地の部分はほとんど火による被害を受けておらず、野生動物や家畜たちの避難場所となっていることが発見されました。科学者によると、そのエリアの植物が被害にあわなかったのは、ビーバーによるダムシステムによって水が涵養していて、ビーバーの住んでいない土地の3倍も緑が茂っていたからということです。

全体像:“潤っている環境があれば、山火事に抵抗して回復もより良く進みます”と、ビーバー専門家のアレクサ・ウィップルは述べました。“山火事の防止という観点でも、ビーバーの存在が人々へもたらす恵みを理解してもらうきっかけができることを願っています”。

ビーバーは、特定の地域を山火事から守るだけでなく、生態系が火災の被害から回復することにも役立ちます。調査では、ビーバーの池や湿地は、汚染水をろ過し、炭素を吸収し、火のダメージを受けた在来植物種が回復することも助けます。


3.中国の実質ゼロ誓約は、地球温暖化を0.3%抑制する

世界最大の温室効果ガス排出国が2060年までに排出量を実質ゼロにすると宣言

ストーリー:中国の習近平国家主席は、2060 年までに排出量実質ゼロを達成する誓約を出しました。これにより世界で、0.2-0.3度の世界の気温上昇を制限することにつながる、とロイター通信社報じています。現在中国は世界最大の排出国で世界の温室効果ガスの28%を排出しています。もし中国の排出量実質ゼロが実現できたならば、気温上昇の見積もり上、これまでのどの他の気候対策よりも効果を発揮するだろうと専門家は言います。

全体像:“人類はもう、自然界から繰り返し発されている警告を無視することは出来ません”。国連総会の場において習近平国家主席がビデオメッセージで話しました。専門家たちは、中国の排出量実質ゼロの努力が気候変動を止めるのに重要であると同時に、他の排出量の多い国も、世界的な環境崩壊を防ぎ温暖化を食い止めるために、徹底的な排出量削減に取り組まなければならないと考えています。研究組織であるクライメイト・アクション・トラッカーの分析によると、中国の誓約および、EUとアメリカが2050年までに排出量実質ゼロを達成することで、世界的な気温上昇を1.5度に制限することを可能になることがわかっています。―そうすれば、気候の大災害を妨ぐことが出来ます。


その他のニューススポットライト

北ボツワナでの350頭以上の象の不可解な死から2カ月が経ちました。政府は、象たちの死因は水場に自然出現した、シアノバクテリアの発生による毒素の摂取であったと発表しました。シアノバクテリアは富栄養化の場で成長するので、藻類の有害な蓄積物がより頻繁になり、気候変動が加速するとともに、深刻になっています。




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