2005年11月30日水曜日

SPEAK for the TREES!!

今日のモントリオールはどんよりとした空模様。でも気温が高めでコートはいらない感じです。おかげで、昨日Yasuさんが触れたパレードも凍えずに見てくることができました。実際のところパレードというかむしろ寸劇という感じでしたけれども、生き物豊かな森が人間によって破壊される様子を伝え、森林保護の重要性を訴えるものでした。

その後、ウガンダで植林活動を行っている女性やケニアはマサイ族の男性が自分達の森を守ることの大切さを説き、最後にG77(発展途上国グループ)でこの議案に関して実際の協議に当たっている人物が、森林保護を京都メカニズムに含めることの意義の大きさを力説。当初予定されていたパプアニューギニアの国連大使は都合が着かずにいらっしゃいませんでしたがCDMを通した森林保護の実現に向けて取り組んでいる人々の熱意を感じることができ、個人的にはちょっとすがすがしい気分です。

さて、このパレードの背景にあるのがパプアニューギニアとコスタリカの共同提案によりCOP11での議題の一つになっている「COP11議案6項」。気候変動の緩和に向けた議論と熱帯林の破壊防止を同時に達成していこうという意図のものです。クレジット化により森林保護を京都メカニズムに組み込み、経済インセンティブを通じて発展途上国で深刻化する焼畑農業や伐採から森林破壊を守るとともに、地元コミュニティの持続的発展や生物多様性の保全にも貢献することを狙っています。

この森林保護のクレジット化は、これまで「附属書I国(先進国)の削減義務を実質的に緩和することになる」「信頼性・透明度の高い方法での数値化が困難」との理由から、京都メカニズムでは認められずに今日に至っています。しかし、気候変動問題における熱帯林の影響の大きさや生態系サービスが持続可能な発展にもたらす便益が無視出来ないものであるとの認識の広がりや具体的な実証事業の進展もあるので、今後、第二約束期間以降に正式なクレジットとして組み込むべきかどうかの議論と協議が期待されます。

豊かな森林を残すという行為が市場経済で評価されるようになるこの提案、環境と経済の統合という観点で非常に意義深いものであると言えるのではないでしょうか。
明日、この議案が実際の討議に移るとのことで、できれば追跡してみたいと思います。

(by Yoshi)

【写真は、巨木寸劇の一場面】

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