2014年10月17日金曜日

生物多様性条約COP12、いよいよ最終段階!

生態系政策マネージャーのNです。

生物多様性条約の第12回締約国会議。韓国ピョンチャンの夜には地面が凍る寒さのなか、特大テントの中で交渉が続けられています。
交渉のメイン会場のテント (©CI / photo by Yoji Natori)
前にも書きましたが、今回の会議で最大の課題とCIが考えているのが、資源動員です。愛知目標の達成には年間1500億ドルから4400億ドルが必要と推計されていますが、その「投資」により、年間4兆4000億ドルから5兆2000億ドル相当の生態系サービスが守られると、「資源動員に関するハイレベルパネル」が推計しています。この数字を見れば投資しない理由は無いのですが、誰が(どの国が)、どうやって資金を用意するか、ということが問題になっています。
ハイレベルセグメントの様子
(こちらはしっかりした建物の中)

(©CI / photo by Yoji Natori)



前回2012年のインド・ハイデラバードの会議では、途上国へ向けられる生物多様性に関する国際資金を2015年までに倍にすることが決められましたが、今回は、それを2017年までにさらに倍にする提案まであり、もめています。

しかし、国際資金は生物多様性に必要な資金のほんの一部でしかなく、全ての国の国内資金が大部分を担う、担わなければならないのです。そのため、それぞれの国の中で、生物多様性を主流化し、優先度を高め、様々な政策を生物多様性保全の推進のために調和させることが不可欠であると、我々は主張しています。

Informal dialogueで、国内資金の動因と政策調和の必要性を力説する
CIバイスプレジデント・上級政策アドバイザー 
カルロス・マヌエル・ロドリゲス (©CI / photo by Yoji Natori)

途上国の中には、先進国の責任を途上国に押し付けているのはけしからん、という意見もあり、NGOの中にもそのような声が聴かれます。しかし、考えてみてください。それぞれの国の財産に他ならない、生物多様性、自然環境、自然資本を守ることは、その国の最大関心事であるはずです。そのための準備をしたうえで、国際資金をてことして取り組みを進めていく、というのがあるべき姿ですね。

忘れてはいけないのは、こうしているうちにも、生物多様性が失われ損失が出つづけていることと、将来の対策に必要なコストがどんどん高まっていることです。

今日が交渉最終日。どのような結果になるのか。明日未明には明らかになります。
会場周辺では紅葉盛り。到着したときはまだ緑だったのですが、
すぐに赤、黄色に変化しました。(©CI / photo by Yoji Natori)

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