環境学習で森を体験しよう~ガンプ村の小学校~
CI中国Min Fanの文章をCIJ(KT)が訳しました。
6月11日、CI中国のアグロフォレストリー事業チームは、プロジェクトサイトであるガンプ村にある小学校で、環境学習を行いました。この学びを通して、子どもたちが彼らの生活に森林が大切ということを感じ、理解し、そして生涯忘れないことを、また子どもたちの親の環境についての意識も高まることを願っています。
環境教育プログラムでは、子供たちがゲームや実験、アートを通して、楽しく森を体験できるよう工夫されています。「木と水と土」というゲームでは、子どもたちがそれぞれの役割を演じて、適切な密度で木がはえている森だけが、水分の喪失や土壌の浸食を避けることができる、ということを学びました。「クモの巣ゲーム」では、子どもたちが地元にいる動物や植物などに扮し、リボンを使って、お互いのつながりを学びながら、森の中の生き物のネットワークを作り上げていきました。授業の最後には、絵や伝統的な切り絵をもちいて、健全な森をあらわす作品を作り上げました。
「クモの巣ゲーム」を楽しむ子どもたち (Photo by Heng Wang) |
6年生のヤンギュイくんは、「自然界に存在するどれひとつが欠けても、この世界が成り立たなくなっていくということが、ゲームを通してよくわかった。ぼくたちは、土や水などがなければ生きていくことはできない。森を守り、自然をより健全な姿にしていくためには、水や土を守らなければならないんだ。」と話してくれました。
ガンプ村は、ミン川(岷江)の上流支流であるザグナオ川の谷に位置しており、森林保全と植生復元がとても重要です。しかし、乾燥している地域であるため木の生育も遅く、水不足と植生の失われた場所での土壌浸食とにより、エコシステムが非常に脆弱です。
2014年7月に、CI中国はガンプ村でアグロフォレストリー事業を始めます。地域コミュニティの保全地域を確立させることで、植生復元と、効率的な共同森林管理を促進させるのです。また、土壌改良の試験地になるアグロフォレストリー実施サイトもたちあげます。持続可能な土地利用のモデルをつくることは、地域コミュニティの気候変動への順応性を改善し、収入を増やすことにつながるのです。
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