現役大学院生がきく”CIジャパンスタッフの「世界を舞台に働く」”とは 第3回目 浦口 あや vol2


こんにちは。CIインターンの菊池です。
浦口 あやさんのインタビューのvol.2です!(vol.1を読んでない方はこちら)

vol.2もvol.1に引き続き、CI政策パートナーシップシニアマネージャーの“浦口 あや”さんのインタビューです!
前回は浦口さんのお仕事についてお聞きしたので、今回はもっと浦口さんの人柄に迫るべく、お仕事以外のことを伺いました!




 
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浦口あや Aya Uraguchi, PhD

コンサベーション・インターナショナル ジャパン

専門は森林生態学(博士/北海道大学)。三菱総研にて、国内外の炭素クレジットを活用した森林プロジェクト形成の支援、森林モニタリング技術に関する研究などに携わる。2010年より現職にて、森林プロジェクト、気候変動分野を担当する。
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菊池:前回のインタビューで、CIに転職してからプライベートの時間が増えたと語ってくださった浦口さん。その余暇のすごし方を聞いてみました。

浦口:今はクラシックの合唱団に所属しています。転職して平日の夜の時間を使えるようになってから、まず試してみたのはクラシックギターとゴスペルでした。
クラシックギターはゼロから出発なのですぐに上達するのですが、ある一定のところまでいくと練習しないと上達しなくなるな、と。ゴスペルはその時に歌えば楽しいから、そっちを続けることにして、3-4年続けました。楽しかったんだけど、もっと上達したくなった。
「その時の楽しみよりも、人生これから何十年もある中で上達し続ける楽しみをもうちょっと得たい」
そう思って。あとは、実はもともとゴスペルよりクラシックの方がずっとよく聞いていたので、それならクラッシックかなと思って

菊池:プライベートにも成長を求めるんですね?

浦口:練習とか上達とか好きですね

菊池:一人でできる趣味より、みんなでする趣味の方が好きですか?歌を歌うことは一人でもできますよね?

浦口:ハーモニーが好きなんですけど、それって一人だと実現しないんですよね。
あとは、合唱団に所属している人たちも魅力的ですね。今、二つの合唱団に所属していて、一つは夏から春だけなんですが、もう一つの方はずっとやっていて平均年齢も60歳くらいで結構高い、でも毎回会ってちょっとおしゃべりをしたり、そういうつながりが楽しい。
「でもやっぱりハーモニーかな。ハーモニーは一人では作れない。」

もう一つの、時間の使い方は猫の世話ですね。
黒猫と白黒(ハチワレ)の猫を飼っているんですけど。兄弟で拾われたのを譲渡会でもらってきたんです。
まだ、2歳なので遊びたい盛りですね。


菊池:浦口さんは森林生態学を専門とされていますが、好きな植物はありますか?

浦口:全体的に好きですよ。学生時代は山登りをしながら、見つけた植物を片っ端から図鑑で調べるということをしていました。
でもやっぱりカエデはちょっと特別ですね。大学の時の研究材料がカエデだったので、カエデ属を見ると“あ、カエデ属だなあ”とか“あ、花咲いてる”とか。カエデの花咲いてるのって、誰も気づかないんだよね。
「紅葉しているときしか誰にも見てもらえない、そこがいじらしくてかわいい」

菊池:カエデ属といえば、モミジなどだと思うのですが、モミジでも花が咲くんですね?
浦口:当たり前ですよ!顕花植物じゃないですかー笑 すべからく咲きますよー!


ミネカエデの花 (c)Ikuyo Saeki

菊池:浦口さんがCIで働き始めてから7年たつかと思います。そのなかで印象的だった出来事は何でしたか?

浦口:一番というのは難しいのですが、
以前、カンボジアのフィールドに行ったときに、そこは車が入れないところだからバイクで行くので、CIカンボジアのスタッフがバイクを運転してくれたんですが、
そのバイクでの移動中に見えた夕日がすごくきれいで、きれいだねーって話をしていたんです。
「そしたら、彼が“こんなこと仕事にしてお金がもらえるなんて、なんて幸せなんだろう”って言ったんです。」


彼の仕事はすごくタフで、野外で何日もキャンプを張りながら移動したりしていて、すごくサバイバルな感じで私たちCIジャパンの仕事とは全然違うんです。
私はたまにフィールドに行くんですが、やっぱりフィールドって辛いんですよね。
景色はきれいだけど、お手洗いもないし、シャワーもないし、水道もないし、食べ物もいろいろと心を尽くしてくれるけどやっぱり町のようにはいかないですし、病気の心配も常に隣り合わせで、
そんな生活ってやっぱり大変じゃないかなって思っていたんだけど、
彼のその言葉を聞いて、ああ、って思って。
「その言葉とカンボジアのきれいな夕日が、とても印象的でした。」

写真:カンボジアの朝焼け


菊池:浦口さんの話を聞いていると、浦口さんは“つながり”に面白みを感じたり、やりがいを感じたりしているように感じるのですが・・?

浦口:確かに生態系はそうですね。
「生態系といえば生物と生物、さらには生物と非生物の間のつながりだから、その美しさ!というのは、もう人間にはマネできないし、作ることもできないし、それはいまいち理解されていないもどかしさや残念さを感じます。」
そして、だからこそ、生態系は壊したら大変なんだよ、って感じますね。

「やっぱり“掛け合わせ”って大切なんだと感じます。」
例えば、合唱みたいになにか利益を求めないっていうか、求める対象ではない、求める場所があるわけではない楽しみ。
仕事という面で見ても自分だけでできることはあまりなくて、いろいろな人や団体とつながることで初めてできる。だからこそ、CIはパートナーシップをとても大切にしています。
「CIの化学反応を起こしながら新しいことに挑戦している姿勢とか、」
そういうものを大切にしているところが、CIに居心地の良さを感じる一つの理由なのかもしれません。誰かと協力した方が、絶対に広がりがあると感じるから。

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いかがでしたでしょうか。

趣味は、合唱と猫の世話。
グローバルなお仕事をされていても、オフの時間の過ごし方は親しみやすくて安心しました。
でも、浦口さんの話を聞いていると、そんな趣味の話の中でも“成長し続けたい”という言葉が自然とこぼれてきたりします。
浦口さんと話していると、いたるところでそのポジティブでまっすぐな人柄を感じます。

さて、次回は、いよいよ浦口さんのインタビューの最終回。
浦口さんに“これから”の話をお伺いしました。

現役大学院生がきく”CIジャパンスタッフの「世界を舞台に働く」とは
次回ももぜひお付き合いください!


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