It’s about TIME: 気候リーダーとしての自然保護活動家の評価

 

@M. Sanajayan


TIME誌は、コンサベーション・インターナショナル(CI)のM.サンジャヤンCEOを、ビジネス界で気候変動対策を推進するもっとも影響力のある100人のリストに選出しました。

11月16日に発表された気候リーダー100人のリストには、CIの理事であるステラ・マッカートニー(ファッションデザイナー、LVMHのサステナビリティ・アドバイザー)やリサ・ジャクソン(Appleの環境・政策・社会イニシアティブ ヴァイス・プレジデント)も選出されています。

TIME誌は毎年、世界を変えようと挑戦するアーティスト、アスリート、政治家などを取り上げていますが、今回初めて、人類が直面する最大の課題のひとつである「気候変動」に取り組む100人のリーダーを選出しました。


スリランカで生まれ、西アフリカで育ったサンジャヤンは、気候変動への加担がもっとも少ないにもかかわらず、気候変動によるリスクや影響がもっとも大きい途上国に注目し、活動してきました。同時に、それらの多くの国、特に熱帯地域には、気候変動対策の鍵となる、膨大な量の炭素を蓄える重要な自然生態系があります。

「研究が進みすぐに実現可能な、34億年の歴史と実績のある炭素吸収ツールがあります。それは、光合成です」とサンジャヤンはTIME誌のインタビューで話しています。


「植林や再生で気候危機を食い止めることはできませんが、自然の力をないがしろにできないのも事実です」と話すサンジャヤンは、PBS、BBC、Discoveryで様々なドキュメンタリー番組の司会を務めるなど、サイエンスコミュニケーターの第一人者として気候変動への警鐘を鳴らし、自然保護の大切さを訴えてきました。

「排出量の4分の1は、森林減少と土地の劣化によるものです。人間が自然との争いをやめない限り、ネット・ゼロは達成できません。それにもかかわらず、自然の力を活用した活動には、気候変動対策資金のごくわずかしか届いていないのです」

こうした状況を打開するため、CIはサンジャヤンのリーダーシップのもと、これまで7億米ドル(約1,032億円)を超える資金を自然保護に投入する支援を行ってきました。さらにこの資金は、今後5年間で26億ドルにまで拡大する見込みです。


気候変動の取り組みの次のステップはどこを目指すべきか、という問いに、サンジャヤンはこのように答えています。

「気候アクションは、「南」を目指すべきです。20世紀半ばに起きた独立運動と同様に、気候変動に対するアクションを求める途上国の動きが活発化しています。気候変動の解決策は、グローバル・サウスが直面している緊急事態に対処するものでなければなりません。そしてそれは公平で、レジリエントな解決策である必要があります」


TIME誌の気候リーダー100人はこちらからご覧いただけます。

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