2010年12月11日土曜日

【COP16】カンクン合意採択!

カンクン時間午前3時半、大喝采の中、カンクン合意が採択されました。

REDD+のメカニズムのほか、適応フレームワーク、グリーン・クライメート・ファンドを含むもので、この合意は、とてもとても大きな一歩です。

最終日、非常に印象的だったのが、前に進もうとする会場の雰囲気。

採択に向けた全体会合に先立ち、非公式会合で各国が意見を述べる場があり、45カ国から意見が述べられました。4カ国を除いたほとんどの国から、「COP16議長の透明性の高い進行を高く評価」、「交渉文書は、完全なものではないが、今、前に進むことが重要であり、そのための第一歩として文書を支持」という二点がそれぞれの国の言葉(言語は国連公用語ですが)で述べられました。そして、そのたび、会場から大きな拍手が沸き起こりました。議長が、何度も胸に手をあて、温かい、素敵な笑顔を浮かべていたのが印象的でした。


(大混雑の本会場ではなく、隣の建物にある別会場から見ていました)

夜遅くだったこともあり、前の人と同じ内容ならば省略するのはどうだろうか、と一瞬思ってしまったことも告白します。でも、終わってみれば、このプロセスを通じた気運の高まりがカンクン合意の採択につながったように感じられます。日付がかわってから始まった公式全体会合では、唯一ボリビアが反対色を示しましたが、合意に向けて前に進もうとする強力な流れの中で、最終的には採択に至りました。

一方で、流れに押し流された形のボリビアについて、考えさせられます。REDD+に関して、ボリビアが反対しているのは炭素マーケットにつきるのですが、REDDの取組み自体は、実はかなり進んでいます。CIのボリビア事務所からの参加者から、ボリビアがなぜ反対するのか、ボリビアの「言葉」(説明してくれた言語は英語ですが)で説明してもらいました。内容はまた別の機会にしますが、交渉との関係では、いわゆる西洋的な議論の組み立て方と、ボリビアが有する豊かな先住民の文化・考え方・「言葉」の違いが議論を妨げているのであって、双方がその点で歩み寄れば、お互いが納得する合意に至れるのではないかと思いました。これは、ボリビアに限った話ではなく、たいへん根の深い問題であり、国際社会は、まだまだ努力しなければならないと思います。そして、時間のかかるプロセスです。色々な国の人に会った印象として、日本人は異質なものに対して深いところで共感することができる気質を持っていると感じています。

豊かな先住民文化を有する国々に活動拠点をおく団体として、引き続き、その国の「言葉」で一歩一歩進んでいきたいと思います。緊急を要する REDD+。カンクン合意は、刻一刻と進む森林減少を食い止めるための大きな扉を開きました。大きな視点を持ちながら、双方が双方を尊重しあい、幸せな形を積み上げていくことの力の大きさと重要性を一層感じた2週間でした。日本に事務所を構えつつ、各国の現地事務所と密につながって活動する団体の一員として、身が引き締まるとともに、これからますます楽しみです。


合意明けのカンクンの海。2週間の滞在で、一番きれいに見えました。


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