コロナウイルスの原因・バーチャルデモ・航空カーボンオフセット:聞き逃してしまったかもしれない3つのストーリー

By カイリー・プライス

本ブログは、CI本部ブログのCoronavirus causes, virtual protests, aviation carbon offsets: 3 stories you may have missed を日本向けに和訳編集したものです。



 (ガイアナの森林伐採© Pete Oxford/iLCP)


大半の世界的な病気の流行は動物を介しています。そして、人間の活動によってそれが更に頻繁になる可能性があります。

ストーリー:鉱業や森林の伐採など自然を脅かす人間の活動は、COVID-19のような動物を介した病気の感染を助長してしまっているとガーディアン紙のジョン・ヴィダル氏はコメントしています。森林破壊と開発事業が原生的な熱帯雨林へと拡大していく中、人間は野生動物と―野生動物の持っているかもしれない病気-に接する機会が増えました。人間の感染する新しい病気の75%ほどが動物を介したもので、最近発表された研究によると野生生物の生息地を脅かす開発事業に歯止めをかけないと、こういった病気の感染が更に増えてしまうそうです。

広い視野でみると:病気の生態学者であるトーマス・ギレスピー氏は、「環境の大きな変化によって動物たちの生息地が失われるということは、種が密集し、かつ人間との距離がより近くなるということだ」とコメントしています。生息地の破壊だけではなく、人間の活動は大量の炭素の排出にもつながっていて、気候危機を招いています。気候変動が加速するにつれ、動物たちは新たな気候に適応するのではなく、自分たちに合った気候があるところを求めて移動します。これも人と野生動物が接する機会が増えてしまっている理由の一つだということが最近の研究でわかりました。


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世界的なパンデミックが起こっている今、世界中で活動家たちがバーチャルデモで気候アクションを起こしています。

ストーリー:世界中の人々が新型コロナウイルスの流行を食い止めるために自己隔離している中、気候活動家たちが街からオンラインへと活動の場を移していることをショーラ・ラワルがニューヨークタイムズ紙で報告しました。SNSを利用した大規模なキャンペーンがでのデモほど影響がない可能性を考慮し、多くの活動家たちがTwitterのダイレクトメッセージと電話を利用した、数名の政治家をターゲットにしたキャンペーンで政府の気候アクションを呼びかけています。

広い視野でみると「私達は様々な危機が同時に起きる時代を生きています。」とアイルランドで気候変動ストライキのフライデーズフォーフューチャー(日本のフライデーズフォーフューチャージャパンのFacebookページはこちら)を企画する若い活動家のサオイ・オーコナー氏。「私たちは、一つのアクションが止まってしまったからと言って次のアクションを止めてはいけません。」新型コロナウイルスが多くの重要な世界的な気候会議の計画を狂わせてしまったとしても、オンラインでの抗議や地域での保全活動によって、この世界的パンデミックの最中でも気候変動へのアクションを支援することができます。


新しい制度の下では、航空会社が温室効果ガスの排出削減目標を達成するために高品質なカーボンオフセットを購入することができます。

ストーリー:国連機関で航空業界を規制している国際民間航空機関(ICAO)が、カーボンオフセットの購入によって航空会社が気候変動対策の目標を達成することを認めました。カーボンオフセットで別の場所で行われている炭素排出量を減らしている保全プロジェクトを支援することで、航空会社は排出量を正味ゼロにすることができるとマクシン・ジョセロー氏がE&Eニュースで発表しました。この新たな規制の下で、航空会社は今後複数のプロジェクトから認証されたカーボンオフセットを購入することができるようになります。これらのプロジェクトは2016年1月1日から2020年12月31日の間に二酸化炭素の排出量削減に貢献したもの、あるいは削減が見込まれるもので、マングローブ林再生プログラムなど自然を基盤とした解決策も含まれます。


広い視野でみると:「これは自然に対する素晴らしい解決策です。」コンサベーションインターナショナルの国際政策・政府関連業務のシニアヴァイスプレジデントのジェームス・ロス氏は、最近公開された声明で「ICAOは自然をベースとした炭素クレジットが信頼できるもので、炭素市場で利用することができるべきだという姿勢を示しました。世界の他の市場でもこれが反映されることを願います。」この新たな市場で、航空会社からの自然をベースとした炭素クレジットの需要が30%を占めると、50億アメリカドルの新たな投資が森林破壊の減少のために用いられ、同時にこの先15年の国際航空と貨物のカーボンフットプリントを減らすことに貢献します。

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