気候変動との戦いと女子教育の関係 ~サブサハラ・アフリカの事例から


気候変動対策における女の子の能力強化の意味について、考えてみたことはありますか?
今日は、女の子の教育と気候変動の関係についてご紹介します。

日本にいると、あまり実感が持てませんが、開発途上国では十分な教育を受けることができない子どもが多くいます。例えば、サブサハラ・アフリカ地域では、約5,200万人の女の子が学校に通うことができていません。このことは、そうした女の子が将来仕事を得る機会を失うことや貧困だけでなく、気候変動に対する地域のレジリエンスが低下することも意味しています。国連持続可能な開発目標(SDGs)でも、開発途上国における女子教育の推進が課題に挙げられています。

国の気候変動に対するレジリエンスは、女の子の平均就学年数が上がれば上がるほど、圧倒的に向上するということが研究でわかっています。

「女子の教育と気候変動問題が一緒に考えられることはあまりないですが、女子の教育機会の向上と気候変動は、実は密接に関わっているのです。」と、コンサベーション・インターナショナル・アフリカのバイスプレジデント、アリス・ルウェザはオールアフリカ誌でコメントしています。

コンサベーション・インターナショナルが、南アフリカ現地教育省、保健省と協力して、マニャンガナ高校で「リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)」と「ファミリープランニング(家族計画)」のプログラムを実施した際、わずか1年足らずで女性生徒の妊娠が年間16人から1人まで減少し、3年間で女子生徒の高校卒業率が32%から99%まで向上しました。

「今、サブサハラ・アフリカで学校に通うことができていない5,200万人の女の子が教育の機会を得ることができれば、彼女たちはアフリカや地球の未来を変え、世界の問題の解決策を編みだすリーダーに成長するでしょう。」

アリス・ルウェザの記事全文(英語)はこちら
Africa: Why Girls' Education is Key in War Against Climate Change

カバー写真:©CSA/Green Renaissance

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