Society for Conservation GIS 研修奨学生制度のご紹介

こんにちは、インターンのKです。現在募集を行っているSociety for Conservation GISの研修奨学生制度について、昨年度の研修の様子をご紹介します。

■Society for Conservation GISとは?

The Society for Conservation GIS (SCGIS)は、自然保全に携わっている人々を対象として、世界中で地理情報システムの研修を行ったり、奨学金制度、ネットワーキングなどを行っている非営利団体です。日本では、「コンサベーションGISコンソーシアム」という組織がSCGISの日本支部を担っており、コンサベーションインターナショナル、ESRIジャパン株式会社、酪農学園大学、NPO法人EnVision環境保全事務所の4組織が中心となって、勉強会やシンポジウムへの参加を行っています。今回は、このSCGISが運営しているGISの研修奨学生制度についてご紹介します。

■研修の概要

本研修は、毎年6月中旬から7月下旬にかけて約6週間の日程で行われます。昨年は米国カリフォルニア州にあるUC Davisで研修が行われました。カメルーンやコンゴ、インドネシア、フィリピン、ロシアなどの様々な国から集められた研修生たちは、3週間にわたって、「ArcGIS」というGIS用ソフトウェアの使い方に関する講義・屋外でのGPS研修などを受けることができます。また、滞在中の生活費や交通費なども奨学金に含まれています。

 
左: 講義の様子 / 右: 講義で使われたテキスト

講義では、配布されたテキストを元にArcGISの使用方法を教わり、保護区の地図やオンライン上での地図アプリケーションを作成しました。私は本研修に参加するまでArcGISを使用したことがありませんでしたが、丁寧な講義のおかげで、最終的には下のように、Key Biodiversity Area(KBA)に関するオンラインのアプリケーションを作成することができました!


3週間の研修を終えた後は、モントレーで開催される「SCGIS Annual Conference」、およびサンディエゴで開催される「the 34th Esri International User Conference」において、普段自国で携わっている環境・GISに関するプロジェクトについて発表を行います。

研修を受けるだけでなく、世界中から持ち寄った食材を使ってインターナショナルパーティを皆で開催したり、サンフランシスコやミアウッド国立公園を見学するなど、まさに盛りだくさんの研修でした!


■応募方法

ただいま、今年の奨学生を募集中です。こちらのページから応募要項をダウンロードし、2/28までにSCGIS日本支部のアドレス(japan@scgis.org)に応募書類を送付してください。皆様のご応募をお待ちしております!

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