◆現地からのストーリー◆ 南アフリカ東ケープ州 ~企業の支援が最貧の地域へもたらしたもの~

南アフリカ東ケープ州 © Tessa Mildenhall
©Tessa Mildenhall

By Kiley Price

本記事はCI本部ブログの"Notes from the field: Protection protocol and revitalizing grasslands"を日本向けに和訳・編集したものです。


「昔、ここに広がる谷は美しく、家畜が食べるに十分な草、古来からの森、魚であふれる川があった。」と南アフリカ東ケープ州の70代になる農業への情熱で地元の人たちに知られている農家の男性は思い出します。

しかし、時と共に、外来侵入種の灌木が家畜の餌として必要な草を駆逐し、畜牛は病気になり、子を産まなくなりました。川は干上がりました。

この乾燥地帯で、CI南アフリカは、荒廃した土地を地元農家が回復する手助けをしています。活動は、世界的な自動車メーカーであるトヨタの寄付プログラムによって2017年から支えられています。トヨタは南アフリカの地方部の次世代、南アフリカの波乱に満ちた歴史の中で忘れられてきた地域社会の農業、そして彼らの知識とスキルの向上、最終的には彼らの稼ぎに、生態学的にまっとうな方法で投資をしています。

「トヨタ南アフリカ(TSAM)は何よりもまず企業市民であり、その価値は何よりも人々と人々が暮らす地域社会の尊重に基づいています。」とTSAMの企業広報マネージャーのMzo Witbooi氏は語ります。「プロジェクトは、TSAMを含むトヨタのそれぞれの地域が地球レベルと地域レベルの環境問題に正面から立ち向かい、よりよい世界の創出において積極的な役割を担うことを促すことを目的としています。」

このパートナーシップを通じて、CI南アフリカは、地元コミュニティと放牧組合に対して、農家が侵入種を除去し、草地と川を回復させ、家畜の病気に気づき・手当し、輪換放牧(rotational grazing)といったより持続可能な土地利用方法を採用することができるように、トレーニングやワークショップを行いました。

その結果、草地は繁茂し、市場で高値で売れる健康な牛が育ち、農家が地元に留まって自らの土地を持続可能な形で世話する意欲を引き出すことができました。

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