【COP13】REDDその後

REDDについては、一昨日夜遅くに開かれたSBSTAにおいて、何点かの修正を取り入れる形で一応合意し、COPの閣僚会議に送られることになりました。多分最終日に票決されることになると思いますが、まだ余談を赦しません。

一番問題となったのは、REDDによる排出削減量を、ポスト京都(2013年以降)の削減目標につなげられる道を可能とする条文の扱いです。途上国をはじめ多くの国は、ポスト京都での位置づけをより明確にする可能性のあるこの条文を支持(もちろんCIも支持です)していたのですが、ポスト京都の削減目標をいかなる形ででも想定される条文や議論に片っ端から反対しているアメリカによって、すんなり前に進まないという状況です。

このREDDへの反対(NGOや途上国からは妨害工作とさえ言われていますが。。。)により、昨日、アメリカは、ご存知「Fossil of the Day(今日の化石)賞」第3位を受賞しました。

ちなみに、この賞は、その日一日、議論を妨げたり後ろ向きな発言をした国をNGOが選ぶ賞で、会議の前半には日本も原発をCDMに含めよというような発言で、1~3位まで独占したりしてましたが、後半に入り、アメリカの勢いに押され気味(?)。

でも、ヨーロッパの代表団や研究者なんかと話ていると、アメリカ以上に日本へのイライラが高まっています(アメリカはもうどうしようもないということらしいです)。なぜ、日本が積極的に責任を果たそうとしないのか、リーダーシップを発揮しないのか、他人頼りなのか(日本の主張は、「アメリカや中国が入れば、日本も頑張ります」と捉えられていて、主体性のなさにイライラされている)、全く理解できない、とのことです。

【写真は、昨日のFossil of the Day賞の発表風景】

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