【COP15】COP/CMP中断中に・・・じりじり進むREDDの交渉

COP/CMPは一部のアジェンダにおける中断が続きます。明日の土曜日に、今後の進め方について議長が各国と非公式なコンサルテーションを実施することになりそうです。まだ先が見えません。比べて、途上国の森林破壊と劣化に由来する排出の削減(REDD)に関わる交渉は、ゆっくりなペースではありますが SBSTAでのテキストの交渉が確実に進んでいます。
REDDは2007年のバリ会議でその重要性が認識され、バリ行動計画の下、2年間をかけ技術的な検討が続けてられてきました。熱帯雨林を有するほとんどの国が途上国であり、森林破壊が深刻な国々も多いことから、REDDによる今後の気候変動の緩和と持続可能な開発への貢献に期待を寄せる国々が多くあります。COP/MOPにおける発言でも、自発的にREDDへの期待を述べる国々が見られました。REDDのサイドイベントは、どこも満員御礼の状況が続いています。先進国と途上国の双方から、政府関係者、企業、地域コミュニティなど、様々な参加者が見られます。すべて、今後のREDDのステークホルダーとなる可能性があり、REDDの成功に向けて、その取り組みの意義と重要性を正しく理解し、取り組むことが重要です。新しい枠組みとして、REDDの実施に向けた能力開発や技術的支援の重要性と財政支援の必要性が指摘される中、一番新しい枠組みの交渉が、確実に前進を続けています。
と書いているうちに、REDDのSBSTAで開催されていたコンタクト・グループが協議結果を議長に報告し、コンタクト・グループにおける協議が正式に終了しました。ひとまずはコンタクト・グループでの検討がひと段落したわけで、まだまだSBSTAでの交渉は続きますが、今後の土台となるテキストがあがったようです。早速テキストの入手を試みようと思います・・・。

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