【COP15】Forest Day開催

12月13日の日曜日、コペンハーゲン市内において、COP/MOP中の開催が恒例となったForest Dayに参加しました。世界各国から森林に関して様々な角度から取り組む専門家が集められており、中には日本ではなかなか発表を聞くことのできない方々も見られました。CIからも、REDDの環境・経済効果を分析するツールであるOSIRISを開発した専門家がファイナンスのセクションで発表をしました。事前に予定されている発表者に限らず、会場に集まる政府の交渉担当者や専門家から意見をもらったり、会場からのアンケート結果を即スクリーンに集計するなど、テーマにそって内容を深めていく工夫がされています。心に残ったのは、フィリピンの気候変動交渉官のトップの方のお言葉。コペンハーゲンでのREDD の決議に大きな期待を寄せるとともに、マラケシュ以前のCOPにおいてAR-CDMの検討グループの議長を務めた経験を振り返られました。SBSTAを終え、ほぼ決議が確実と思われていた内容が翌週のCOPにおいてひっくり返り、結局決定に持ち込めなかったとのこと。昨日まで続けられていたREDDの SBSTAやLCAでの会議内容が確実に前進を続けているものの、まだまだ来週のCOPが終わるまで油断は許されない、各国が協力し決定に持ち込まれるような努力を続けなければいけない、と熱く語っておられました。寝不足気味の顔には、交渉プロセスの苦労がにじみ出ています。彼に限らず、スターンレビューの執筆者であるスターン卿(上:写真)やパチャウリIPCC議長など、様々な発表者が口をそろえて発言されたこと。それは、「REDDは他の決定とパッケージで、コペンハーゲンで決定されなくてはいけない緊急な問題で、これ以上の決定の延期は許されない」ということです。

夕方、会議場を出て重い荷物を苦労して地下鉄に運んでいると、荷物を持ってくれると申し出てくださった紳士が・・・先ほどのフィリピンの交渉担当トップの方でした。フィリピン政府代表団にはCIフィリピンのスタッフも入り、ともに会議場に缶詰めになっています。来週も頑張ると、寝不足気味の顔で笑いながら、地下鉄を降りていかれました。頑張って下さい!

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