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【COP17】総括プレスリリース

団体として今回のダーバン合意を受け、正式なプレスリリースを発表しました。ご覧下さい。
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2020年より早期の実行を!

2011年12月19日(東京)
11日未明(現地時間)まで、南アフリカのダーバンで開催されていた第17回気候変動枠組締約国会合と第7回京都議定書締約国会合(COP17・COP/MOP7)は、温室効果ガスの削減を法的に義務付ける唯一のメカニズムである京都議定書の延長と、途上国への財政的支援となる「グリーン気候基金」の設立、そして2015年までに包括的な気候変動問題への合意、2020年の発効を目指す「ダーバン・プラットフォーム」をまとめることで最終的な合意に至りました。
コンサベーション・インターナショナル(CI)は、今回の合意に関して、一歩前進はしたものの、合意の可能性のあった本来必要な行動に比べ、ほど遠いものである、と総括します。

CIのCOP17代表団長である、フレッド・ボルツ博士は言います。
「国際社会は、京都議定書の下で削減義務を継続する重要性を認めるとともに、全世界の国々の参加の下で気候変動の対策を講じ、途上国に資金支援することに合意しました。今回の会議では、これら3つの分野において進展がみられたことは成果ではありますが、現段階では全てがまだ青写真であり、実効性を伴っていません。将来的な資金や行動について、これから交渉を継続する、という合意に留まったのみといえます。」

京都議定書の第二約束期間から数カ国が離脱をした結果、京都議定書における削減義務は矮小化されました。グリーン気候基金を実行するための資金源も不明のままです。さらに、すべての国々が参加する新たな法的枠組みに合意したことは一つの前進と言えますが、2015年までに合意し、2020年に実施を延期するのでは遅すぎます。UNFCCCによって合意された時間軸に沿って、2020年の時点で必要な規模の気候変動緩和措置について準備を始めるようでは、今後気温上昇が2度以上を超える危機的な状況は避けられないでしょう。


REDD+の交渉に関する進展

今回の会議で、今後に向け最も期待できる合意のひとつは、REDD+ (Reducing Emissions from Deforestation and Degradation/森林の減少・劣化に由来する排出の…

【COP17】新枠組み発効:2020年では遅すぎる

すっかり締めのブログのアップが遅くなってしまい、すみません。そもそも、9日金曜日より会議場にいても、いつ、何の会議が始まるのか全く分からないカオス状態に突入。これは毎度の事ではありますが、まさかその状況があとまる2日続くとは・・・・。そもそも、南アは航空運賃も高いため、格安チケットしか選択肢がなく、旅程も変更できません。結局、決議の方向性の土台となる文書すら手にせず、機中の人となる事に・・・。その後、経由地でも決着つかない中、読売新聞よりCOP17決議へのコメントの依頼を頂きました。でも、決議の方向性が見えない!結局、日本に到着してから決議の内容を知り、絶句・・・。新規枠組みに2015年までに合意、2020年に発効を目指す。2020年は、気候変動の世界では某途上国が「REDD+の実施の結果、森林減少をなくす」など、目標の達成年として設定している年です。「全世界が参加する新規枠組みの2015年までの発効」が科学的に必要なことが裏付けられている中、このままでは、2050年時点4℃の気候上昇シナリオまっしぐらです。私たちの子孫どころか、子供が、大変な世界を生きていくことになります。現在、団体内でこの交渉結果を咀嚼し、公式なリリースを準備中です。

今回の交渉では、新規枠組みを何とか引きだすことができたものの、そのスピードと実効性に問題があるのは間違いありません。

京都議定書の第2約束期間も、結局新規枠組みを引き出すためのツールとなり、その役割は矮小化されました。離脱した国々には、どのような形で、差し迫る気候変動問題に対応していくのか、責任を持って考えて頂きたいと思います。現在の経済的基盤を享受できたとしても、気候変動の下、数十年後にはその経済的基盤を支える地球上の様々なサービスを享受できなくなってしまいます。自分達の世代だけ良ければ、良いのでしょうか?

読売新聞の12月12日月曜日夕刊に、「2020年発効では手遅れ」とのコメントが、団体の活動とともに14面に2段で掲載されました。

しかし、我々CIが、大切にしている団体指針があります。「革新的パートナーシップ」「科学的根拠と現場の実践に基づいた政策提言」、そしてその結果、ソリューションを生み出すことができるのが我々の役割であると信じる「オプティミズム(楽観性)」。今回の交渉結果を踏まえ、次にどのような手を打つべきか。私の頭も、既に…

【COP17】ダーバンでの着地点は?

交渉最終日、9日金曜日です。現時点で、ダーバンでの合意がどのようなものになるのか、方向性が見えません。テーマごとに進捗を見せている交渉はあるものの、最終的にどのようなパッケージを着地点とするのか、昨年のメキシコのような、ホスト国からの提案文書もなく、いまだに閣僚級、交渉官級での交渉が同時並行で進んでいます。おそらく、交渉は明日未明まで及ぶでしょう。最終的に、ダーバンで着地点をどこに見出すのか?そのシナリオが見えず、今日の交渉予定も全て流動的。少しでも明るい報告ができるよう、残された20時間(?)あまり、閣僚、交渉官の皆さんが必死で取り組んでいます。昨年のカンクンような、大どんでん返しはあるのか。アフリカで開催されるCOPだからこそ、途上国への気候変動支援の枠組みとなる「緑の気候基金」の創設など、今年決定しなければいけない決議事項が、たくさんあります。もちろん、REDD+の決議もそのうちの一つです。期待とともに、残された時間を過ごしています。

【COP17】 REDD+ハイレベルイベント:CI CEOが参加

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COP第2週目での開催が恒例となった、REDD+のハイレベル・サイドイベントに参加してきました。国連事務総長の開会演説に続き、ヒラリー・クリントン国務長官、オバマ大統領からのビデオ・メッセージを挟みながら展開されたのは、REDD+を進めるために必要な、以下の3つのテーマに関するパネルディスカッションです。
1.政府の取り組み:ノルウェイ環境大臣、インドネシアで大統領直轄でREDD+政策をリードするクントロ氏、米国気候変動米気候変動担当特使代理ジョナサン・パーシング氏等が参加し、国家レベルでいかにREDD+の推進を建設的に進めていくべきかを議論しました。
2.企業、NGOとの連携:CI CEO兼会長であるピーター・セリグマンが登壇し、「持続可能なパーム油のための円卓会議(Roundtable on Sustainable Palm Oil)」や、企業として食糧危機への対策として持続可能な農業活動に取り組むYarra International等と議論しました。CIのセリグマンは、このセッションを、以下の3つの点で締めくくりました。
1)爆発的な人口と気候変動の脅威の中、傍観している時間は既にない
2) 森林には人間の生活に欠かせない役割を供給しているのだから、保全への価値が与えられるべきである
3)大企業から小規模農家まで含め、企業のトップの意志により、サプライチェーンシステムを改善しながら気候変動への対策を講ずる重要性。CIでは、このような取り組みをスターバックスコーヒー社と行っている。UNFCCCでは、GCFの設立に加え、小規模農家への対応もできるようなファンドの設置も必要ではないか。それにより、自然を守ることとカーボンの市場とのリンクが実証できるのではないか。



3.REDD+におけるジェンダー・イシューの重要性
  故ワンガリ・マータイ氏の娘であるワンジラ・マータイ氏のモデレーションにより、ジェーン・ゴダール氏など、途上国における自然保護と女性のエンパワメントに積極的に関わる女性たちが森林保全の重要性を訴えました。

自分の団体のCEOの発言も素晴らしくはありましたが、私が一番感銘を受けたのはジェーン・ゴダール博士の講演を直に聞けたことです。高齢でありながら、今でも世界各国を旅し続け、森林保全の重要性と生物多様性の保全の重要性を、学校からこのようなハイレベルな会合まで、多様なタ…

【COP17】LCA文書、混迷極める

現地時間7日水曜日の朝、LCA文書の第2版が公開されました。何と、今回は前回よりページ数が増え、138ページ。様々なテーマでオプションが追加されるなど、各テーマの交渉が混迷を極めています。交渉官の皆さんは、テーマごとにこのテキストを絞り込むために、現在進行形で深夜までの会議を連日続けています。
本日、8日木曜日は、閣僚級の演説と並行し、COP、CMPのインフォーマル会合も続いています。REDD+に関しても、SBSTA文書は通ったものの、資金について大もめにもめているとの情報が風の噂で聞こえてきます。現時点で、合意に至った様子はない模様。REDD+への支援に関しては、段階的な支援に基づき、MRVの実施に基づいた支援を拡大することを求める先進国側と、そもそも能力開発のために早く資金が必要であると主張する途上国、さらに、市場メカニズム導入への賛否や、先進国によるオフセットへの反対を唱える国等、各国の思惑が交錯している模様です。残るはあと1日。REDD+のみに限られた問題ではないのですが、昨年の時点で出された「カンクン合意」のドラフトとなるようなペーパーが、全く出てくる様子がありません。改めて、メキシコのエスピノーザ議長の手腕を懐かしがる声が、会議場のあちこちで聞こえてきます。今日の夕方から本格化する閣僚級会合で、何らかの進展がみられることを祈ります。

【COP17】 細野環境大臣のスピーチ

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現地時間7日水曜日の内容です。細野環境大臣の演説が終わりました。主な内容は、以下のとおりです。
日本は、次の三点をCOP17の重要な成果とすべきである。
・第一に、カンクン合意を切迫感をもって着実に実施しなければならない。それが将来の枠組みの構築への確実な基礎となるためである。
・第二に、将来の枠組みは、2020年を待つことなく、できるだけ早急に成立させる必要がある。そうした枠組みにおいては、全ての国が削減義務を負う一方、義務の内容は各国の状況により異なることも認めるべき。こうした枠組みの議論の場として、ダーバンで新たな作業部会を設立すべきであると日本は考える。
・第三に、2013年以降将来枠組み構築までの間においても、各国は排出削減の努力を着実に進め、国際的にMRVを通じて実施状況の透明性を確保すべきです。新しい市場メカニズムやREDD+などの仕組みの整備も進めるべき。

将来の枠組みの早期立ちあげ、市場メカニズム、REDD+は、CIも気候変動に立ち向かっていくために欠かせないポイントと考えています。でも、やはり京都議定書第2約束期間不参加についての姿勢は同じでした。それでは、どうすれば新規枠組みを早く立ち上げられるのか。その方法論を構築し、国際的なリーダーシップを取っていくために、是非一緒に考えさせて頂きたいと思います。

【COP17】 細野環境大臣との会談

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交渉2週目に突入、現地時間6日火曜日の内容です。忙殺され、ブログのアップが遅れてすみません。細野環境大臣が明日の水曜日から始まる閣僚級会合に参加するため、ダーバンにご到着。大臣と、NGOとの会合をセットアップするために奔走していました。結局、CI本部の気候変動ポリシー・ディレクターが国際NGO代表団に入り、主に全世界が参加する新規枠組みを2015年までに開始することの重要性を訴えました。そのためにも、京都議定書は、他国を交渉の場に引き込み、より野心的な新規枠組みを作るために「重要な誇るべき枠組み」と訴えました。日本政府が京都議定書第2約束期間への参加を否定しているため、最初に「I Love Kyoto」と書かれたネクタイを国際NGOの女性陣より大臣にプレゼント。その事が、日本時間6日朝日新聞夕刊等に大きく掲載されました。インタビューの内容等、全てが網羅されなかったため、CIポリシー・ディレクターのコメントをここで今一度強くお伝えしたいと思います。「京都議定書は環境に関心のある国々にとって大切な、誇るべき枠組みです。私たちは、日本とともに、京都議定書で学んだ事を活かしながら、全ての国々を含む、厳正なルールに基づく枠組みを作って行きたいと思っています。そして、2015年までに全世界を含む新たな法的拘束力のある枠組みを開始させることが大変重要です。残された時間はないのです。」
詳細は、COP17の中間プレスリリースをご覧ください。(以下、リンクページ↓)
http://www.conservation.org/sites/japan/news/Pages/UNFCCC-COP17by2015.aspx

【COP17】 REDD+SBSTA決議案

先週土曜日、12月3日に、SBSTAでのREDD+決議案が採択されました。その後、夜の9時に再開されたLCAでも採択されました。一方、一部のNGOや先進国から、今回採択された文書のうち、セーフガード・インフォメーション・システム(REDD+の実施により、負の影響を生みださないための留意事項)が不完全であるとの声がもれ聞こえてきます。本件については、我々CIの団体内でも、途上国で政府や現地の人々と実際に苦労しながらREDD+に取り組んでいるスタッフと、一部のスタッフの意見が分かれ、まさに国連の交渉のような議論が続いています。一方、決議自体は、来年2月に、森林減少の減少や劣化の要因や、モニタリング方法に関するサブミッションが課される内容で、REDD+の全てを網羅する決議とはなりませんでした。じりじりと進んでいく、国連でのREDD+決議。その内容をかみ砕きながら、次に取るべき行動・ステップを考えています。

【COP17: Forest Day5: 女性が主役!】

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COP開催中の日曜日に開催される、世界中の森林の専門家が結集する「Forest Day」に参加してきました。今年で5回目。毎年このイベントで会う、世界中からのお馴染の人々と、一日勉強してきました。今年は、何といっても世界での女性の躍進が裏付けられる会議となりました。オープニングの基調講演者は、故ワンガリ・マータイ氏に感銘を受け、現在アフリカ中で森林再生・保全、地元の人々の能力開発に取り組むAfrican Wildlife FoundationのPresident, Helen Gichohi博士。爆発的に人口が増えるアフリカ大陸において、飢餓を防ぐために森林保全がいかに重要であるかを力説しました。

その後に流れた、故マータイ氏の追悼ビデオ。若い頃からグリーンベルト運動と女性へのエンパワメントの活動を続け、時には同国の男性から石を投げつけられ、まさに血を流しながら活動してきた彼女の壮絶な人生をまとめたものでした。クロージングのイベントでは、日曜を利用して各国と折衝を続けているUNFCCC氏のクリスティナ・フィゲレス氏が、秒刻みのスケジュールを縫って登場。彼女は、REDD+は、地球を救うための以下3つの項目からなる「ビジネスプラン」であるとまとめました。
1. 吸収減である森林を利用した温室効果ガスの削減
2. 森林による適応への貢献
3. 貧困削減
3番目の「貧困削減」は、アフリカでのCOP開催で、彼女自身が強く感じ追加したテーマであるとのこと。さらに、REDD+を「地球を救うための最も崇高な取り組みである」と締めくくりました。毎回ながら、フィゲレス氏のスピーチは、ユーモアを交えつつも最後は怒涛の勢いで締めくくる手法で、圧巻です。


さらに、今回はForest Dayの1回目の開催から成功に貢献してきた主催団体であるCIFORのトップである、Frances Seymour博士が、今回の開催を最後に、退職することを自身で公表。世界の森林を守るためにまさに世界中を奔走してきた彼女の偉業を、会場中がスタンディング・オベーションで称えました。

振りかえれば、本日の主役は全て女性ばかり。国連の交渉官も、他国は有能な女性がたくさん活躍しています。世界に出ると、改めて、日本社会のジェンダー・バランスの悪さに驚かされます。でも、今日は、来週のさらなる活動に向け、世界の素晴らしい女性の先輩方から勇気…

【COP17】マシャバネ議長の熱意、外では大規模デモ

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AM11:30に開催国南アの外相であり、今回のCOP17の総議長であるマシャバネ議長からの中間の締めの会議がありました。CMP(京都議定書締約国の会議)とLCA(長期的協力行動に関する特別作業部会)の両セッションの議長から、それぞれの交渉の進捗状況が報告された後、マシャバネ議長より、必ずこのCOP17の場において、今後の気候変動対策を構築する事への意気込みが聞かれました。



短い会議だったので、CIがインドネシア・パビリオンで開催中のサイドイベントに参加しようと走りはじめたら、会議場とパビリオンをつなぐ道路を渡る階段のゲートが封鎖されていました。ガードに「あっちでイベント開催中だから通して!」とお願いしても、「もうすぐデモが始めるから駄目(no way, mom~!)」。そういえば、今朝2千人~1万人規模でデモが予定されていると聞いたことを思い出しました。会議場の中から、籠の中の鳥になりながら撮った写真です。水色のTシャツの人たちですが、すごいスピードでアフリカン・ダンスをしています。COP15があったデンマークでは、ただの白クマの着ぐるみを着た人たちがうろうろしていたことを考えると、こちらのほうが役者としてはるかに上です。アフリカの人たちの気候変動への脅威が尋常ではないことを感じます。



ちなみに、南アフリカには、CIが活動をする「生物多様性ホットスポット」が2箇所あります。そのうちの一つは、世界で唯一の乾燥性の気候帯にあるホットスポット。日本でもおなじみのキング・プロテアの花も、乾燥した南アの大地でさらに気候変動が進むと、生息地域が減少し、さらには絶滅する可能性もあるとの研究結果が既に出されています。生物多様性の保全と気候変動の相関性は、世界各地で科学的に実証されています。また、COP17開催前には、このダーバンで大嵐があり、数名が亡くなったそうです。そんな嵐が明けた後に、この会議が開催されているのですから、地元の人々のデモへの熱意も理解できます。気候変動の影響を最も受けるのは、アフリカなど気候変動に脆弱な最貧国の国々。このアフリカで開催されるCOPの失敗は、許されません。

【COP17: LCA文書第一版公開!】

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交渉6日目、土曜日。UNFCCCの交渉に週末はありません。本日朝10時、予定どおりに最初のLCA文書案が出ました。とはいっても、交渉の遅れがある中、各セッションのチェアが強引にまとめた案を一つの文書に落とし込んだもので、全体130ページ、さらに間に合わなかった部分は追加扱い(写真↓)。中身を見ると、まだブラケットがついて言葉の選択肢がたくさん残っていたり、各国の主張をなんとなく一つの文書上に羅列したものだったり・・・。ここから、来週水曜から始まる閣僚級会合を一つの目安に、文書をそぎ落としていく作業がさらに始まります。日本からは、細野環境大臣が現地時間5日に南ア入りします。皆、明日の日曜をかけ、この文書を分析し、この膨大な文書が、来週1週間のうちに何回も改訂されていくことになります。森林分野を追う私は、明日は毎年COP中の日曜に必ず開催される世界中からの森林の専門家が参集する会議、「Forest Day」なので、どちらにしろ、休みはないのですが。一方、REDD+のSBSTAは協議が深夜まで及び、現時点でまだ公開されていません。本日の4時半より夜にかけ、各SBSTAセッションのチェアからの報告が始まります。

【COP17: ひたすら続くクローズド会議】

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交渉5日目、金曜日です。現在、全てのテーマで、明日の土曜日までにLCAのチェアになるべく絞り込まれた文書を報告することを目指し、交渉官が議論しています。残された時間は、あと半日。今夜は、ほとんどの会議が深夜におよぶでしょう。私は政府代表団として登録頂いていますが、合意文書のドラフティング等のクローズドのセッションには、各政府からの参加人数が限られ、参加することができません。ということで、外から様々な情報提供をさせて頂いています。

でも、交渉を聞けないと、何とも手持無沙汰な時間ができるものです。世界中からの仕事にも追われつつ、今日は、COP17の情景をいくつかご紹介します。今回のCOP17のロゴは、地球に根をはる、アフリカの固有の木のイメージ。


こういう幹が太くて特徴のある大きな木を、南アフリカや東アフリカでたくさん見ました。COP15のロゴが、寒々としたガラスの地球だったことを思い出すと、断然こちらのほうが好きです。今後に根をはるような合意ができることを祈ります。





こちらは、CIがCOP17の開催中に展示しているブースの風景です。’People need nature to thrive~人間は、自然なしには生きられない~’。そう、我々は地球上の自然に支えられて、生きているのです。だからこそ、次世代に向け、人間の福利に貢献しながら、気候変動問題や生物多様性の保全に長期的な視点から取り組んでいく方法を提案、実践するのが我々のミッションです。ブースに立っているのは、世界中からのCIスタッフのCOP17参加のロジサポートを全面的に請け負う、本部スタッフのケイト。とってもキュートで、やり手の同僚です。アフリカ、アジア、南アメリカ等など、全世界からの色々なスタッフの要望に応え、CIスタッフの参集に貢献している影の立役者です。







明日の土曜日に、多くのセッションからの報告が聞けることを祈っています。

【COP17: REDD+SBSTA開催中!】

久しぶりのアフリカ大陸、懐かしい・・・。アフリカ大陸は、過去に南ア含め5カ国程自力で旅行しました。当時目のあたりにしたアフリカ独特の植生や野生生物、昼夜の激しい温度変化とは隔離され、今回はエアコンが入った会議場につめる毎日(溜息~)。

私が主に追うのは、「森林の減少・劣化に由来する排出の削減(Reducing Emissions from Deforestation and Degradation, REDD+)」というテーマ。本件、早速白熱した議論が始まっています。南ア時間の現在、午前中は「科学および技術の助言に関する補助機関による会合(略:SBSTA)」において、SBSTAの議長がまとめたドラフト・テキストに関してクローズドの会議が開催中です。ドラフト・テキストは、REDD+に関わる重要事項を、
1)セーフガード(解説1:REDD+の実施により負の影響を起こさないための環境・社会的配慮のガイダンス)
2)森林の参照レベル・参照排出レベル(解説2:過去の森林減少のトレンドに基づくCO2の排出の推移の予測)
3)REDD+におけるCO2の測定、報告、検証の方法
4)各国の森林モニタリングシステム構築、の
4項目にまとめられています。
更に、上述2)の「参照レベル」に関わるガイドラインが添付資料として加えられています。

これは、各国の間で「参照レベル」の理解や設定の仕方自体に隔たりがあるため、ガイドラインとして議論を継続するためのものでしょう。今回は、クローズドの会議のため、日本政府の交渉官の方々の席に制限があり、NGOの私は会場に入れません。午後に予定されている「長期的協力行動に関する特別作業部会(略:LCA)」には、参加できます。現在、SBSTAの会議の外にいますが、途上国の方々が「難しい~」と頭を抱えながら、途中で出てきます(笑)。その気持ち、よく分かります!

森を守ることに、いきなり科学的根拠と国内政策の決定が必要になるのですから、それは大変です。あと、途上国の交渉官の方々は数が限られているので、様々な交渉の場を渡り歩かなければいけないのです。だからこそCIは、世界20カ国以上の途上国において、各国政府への能力開発やワークショップ、REDD+イニシアチブの協働実施をすることで、長年森林保全に関わってきた経験や世界各国での経験に基づき、途上国政府や現地の人々への支援をしています…

【COP17開催!】CIジャパンからも政府代表団参加

11月28日~12月9日まで、南アフリカ・ダーバンで、第17回気候変動枠組み条約締約国会議(UNFCCC/COP17)が始まります。CIジャパンからも、気候変動担当スタッフが日本政府代表団として登録の上、参加します。
今回の会議は、京都議定書の第一約束期間が今年中に終了する中、多くの途上国・EUが主張する京都議定書の第二約束期間継続への合意か、はたまた日本政府を含む数カ国が主張する新たな枠組みへと世界が舵を切るのか、大きな節目の年となります。御存知の通り、日本政府は京都議定書の第二約束期間継続に、明確に反対の意を示しています。今年の交渉は、日本政府には大変厳しいものになるでしょう。その交渉課程において、日本人として世界中で起こっている気候変動への対策に日本がより積極的に貢献していくよう、働きかけたいと思います。
昨週はカンボジアに出張してきました。ポスト京都の新たな枠組みとしてUNFCCC上で議論されている「森林の減少・劣化に由来する排出の削減(Reducing Emissions from Deforestation and Degradation, REDD+)」の実施対象案件として、CIジャパンがカンボジア政府とともに取り組んでいる案件形成。タッチ&ゴーで、明日よりダーバンに向かいます。
森林破壊は、毎年世界の温室効果ガスの約2割を排出する要因となっており、その進行を止めることは、気候変動の緩和と健全な生態系機能の維持に不可欠です。カンボジアで目の当たりにした、森林伐採の現場、上流部の森林破壊による下流部の河川氾濫、そして今年の洪水で多くの人が亡くなったという事実。しかし、生活の手段を持たない人々にとっては、森林を焼き払い、ゴム農園やキャッサバなどの畑に転換することは、生きていくのに仕方のないことでもあります。例え、その行為が、長期的には自国の生態系を傷つけ、次世代をも苦しめるかもしれない選択であっても、目の前の子供を養い、毎日を生き抜いていくには、他に手段がないのです。このため、国連の新たな枠組みの下、森林を保全することにインセンティブを与えるREDD+というメカニズムが議論されています。
CIジャパンは、今回もREDD+を中心に交渉をレポートしていきますが、上述した「現時点の利益か長期的な地球益か」という選択は、現在全世界に突きつけられている事実です。そして、そ…

KBAウェブサイトオープン!

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広報スタッフSです。

立冬を向かえいよいよ冬到来ですね。ニュースによると、今年はラニーニャ現象で非常に寒くなるとか。(・・・と言いつつ、明日は20度以上とか?!)

さて、今年6月に発表した国内の生物多様性重要地域として発表したKBA。発表直後にいろいろ修正が見つかりまして、この数ヶ月間資料の見直し、確認作業進めておりましたが、このたび、専用ウェブサイトオープンにともない、再発表させていただきました。






KBAの選定基準や選定方法、生物多様性保全におけるKBAの意義といった全般的内容に加え、面積、保護地域の指定状況、関連自治体名といった個別の詳細情報満載で、行政や企業の方から一般の方までお使いいただける内容ですよ。

各KBAの写真も募集しておりますので、ぜひご投稿くださいね。

KBAサイトはこちら
http://kba.conservation.or.jp


CIの公式ホームページはこちら
www.conservaiton.or.jp

リベリア女性大統領、ノーベル平和賞を受賞!

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