2011年6月11日土曜日

【UNFCCCボン会合】SBIアジェンダ採択のために、交渉内容に穴が!

SBSTA(科学的・技術的助言に関する補助機関第34回会合のアジェンダ採択に続き、会合4日目の6月9日(木)の午後5時前後にSBI(実施に関する補助機関)第34回会合のアジェンダも、やっと採択へとこぎつけました。しかし、採択にあたっては大きな代償が生まれました。

ほぼ4日間にわたって調整が行われた結果、カンクン合意に含まれていた各国の削減に関わる隔年の報告義務や、国別報告書の作成などに関わる項目が削除されたのです。これは、カンクン合意において、世界レベルでより積極的に気候変動問題に取り組んでいくために採択された重要な内容です。裏でどのような駆け引きがあったのかは分かりません。しかし、これには、ツバルやバルバドスなど、国家の存続をかけた島嶼国が大変な失望を表明していました。

SBI議長はオーストラリアの方ですが、とにかくアジェンダを採択するために、方針を述べた後、そのまま決議!と言って小槌をおろすまでの時間は0.1秒位だったでしょうか・・・。このため、ツバルやバルバドスは決議後に無念であるとの発言をすることとなりました。午後早めにあったSBSTAでのアジェンダ採択の際も、アフリカの議長の方が猛スピードで小槌をおろし、会場の失笑を買っていましたが、今回は笑いも起きない程のさらなる猛スピードで、ひっ迫した雰囲気でした。

この4日間、私たちは、多くの時間を失ったと思います。そして、現在我々が失った時間は、私たちの子供の世代をさらに苦しめることとなるのです。世界では紛争が治まりませんが、将来、気候変動は紛争を起こす要因にもなっていくでしょう。日本に残してきた子供達の顔が目に浮かび、彼らの将来を少しでも改善しておいてあげたいとの思いに、心が痛んだ採択の瞬間となりました。

しかし、勝負はこれから、あきらめてはいけません。アジェンダの採択に伴い、SBSTA,SBIは粛々と進めなければいけません。SBIでのこのアジェンダ採択時の事件は、LCAで必ず蒸し返されるでしょう。


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