国際会議@中国青海省

生態系政策マネージャーのNです。

週は、チベット高地の気候変動と生態系による炭素吸収に関する国際会議に出席するため、中国青海省に来ています。


青海省の副知事をはじめ、支援をしているオーストラリアのAusAIDや財務省の担当者による開会のあいさつから始まりました。出席者は林業行政関係者、研究者、プロジェクト関係者で総勢100名くらいです。会場は町一番のホテルということで、快適です(言葉が通じないことを除けば)。

チベット高原の気温の上昇は中国の平均よりも世界平均よりも大きく、対策が非常に重要だということです。特に、この地域が中国の3大河の源流ともなれば、国土全体に及ぼす影響も、甚大でしょう。空港から市内へ移動中に、窓の外を眺めていましたが、乾燥した感じで草も少ない土地に、かなり広い面積の植林が見られました。ポプラのようなユーカリのような木がたくさんありました。

私は、森林カーボンプロジェクトに関連する国際的な文脈を気候変動枠組条約と生物多様性条約の観点から話し、多面的便益のためのスタンダードとして、フィリピンのプロジェクトを事例にしながらCCBスタンダードの紹介をしました。会場から質問が2件あったのですが、両方とも、専門ではないが参考程度に含めたカーボン価格についてのことで、ちょっと困惑しました。その後の晩さん会では、コミュニティーを最初から巻き込んでいるところが素晴らしいというコメントをもらったり、CCBスタンダードについて追加質問を受けたり、省内のプロジェクトにぜひ協力してほしいとお願いされたり、発表の効果はあったのかなと思っています。


明日は、技術的な内容の発表を聞いた後、現地視察に出かけます。写真も含めて報告したいと思います。

CCBスタンダードについてはこちら
http://www.conservation.org/sites/japan/initiatives/climate/Pages/ccbstandard.aspx

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