「生存の条件」シンポジウム

広報スタッフAIです。

CI
が保全戦略のコンセプトに採用している「生物多様性ホットスポット」という概念は、1988年イギリスのノーマン・マイヤーズ博士によって最初に提唱されたものです。その後CIとマイヤーズ博士はともにホットスポットの選定を行い、現在CIでは地球上で34か所の“生物多様性ホットスポット”を公表しています。

そのノーマン・マイヤーズ博士が、旭硝子財団主催の「生存の条件」シンポジウムで講演するというので、大手町の経団連会館へ行ってきました!他には、環境業界でその名を知らない人はいないほど著名なレスター・ブラウン博士、また、ヨハネスブルグサミットの開催に大きく貢献した元インドネシアの環境大臣エリム・サリム博士が講演されるということで、ワクワク・ドキドキしながら拝聴しました。

マイヤーズ博士もブラウン博士も御歳77歳 、サリム博士にいたっては81(というご高齢にも関わらず、いまだ現場で研究発表をされていています。レスター博士は、持続可能な社会を達成するための具体的なロードマップ「Plan B」が有名です。また、サリム博士は、日本の被災について憂いと励ましのメッセージを送られていました。

持続可能な社会への実現のために必要なこととして、講演では以下のような指摘がなされました。

CO2排出量を2020年までに80%カット
●世界人口を2040年までに80億人以下で安定化すること
●貧困の解消、森林、土壌、帯水層の回復
●GNPではなくGPI(Genuine Progress Indicator=真の進歩指数)
●道理にそぐわない“補助金”の廃止
●神、自然、社会と調和したSimple Lifeの提唱
GDP-ismから“Social well-being”に指標を変えよ

地球環境問題は一刻の猶予も残されていない、喫緊の課題だということを改めて感じました。
また、「人口の問題」が自然資源との需給バランスに大きく関係していることも・・・
今起こっている自然環境の破壊は、人の活動の影響を受けた結果引き起こされており、種の絶滅に至るスピードは、自然に起こるサイクルの1千倍以上に早まっているといわれています。

余談ですが、懇親会でレスター・ブラウン博士は、トレードマークの蝶ネクタイにNBのスニーカーが印象的でした。また、自民党の小池百合子氏もいらっしゃっていました。
それにしても、経団連会館は大変立派なビルでした。



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