2013年6月7日金曜日

【UNFCCCボン会合便り】:CIサイドイベント:「REDD+能力開発ツール」発表

 現地時間6月7日(金)です。本日は、昨日木曜日の午後6:30からCIが主催したサイドイベント「REDD+に取り組むために必要な知識とスキル:ケーススタディと新ツール」の様子をご報告します。

 途上国の森林減少と劣化に由来する排出の削減(REDD+)は、実際の活動計画を策定したり、活動を実施するにあたり、多くのステークホルダーの人々がそのコンセプトを正確に理解している必要があります。他方、就学率や識字率も著しく異なる途上国においては、政府から実際に森林に居住する住民の方々まで、REDD+のコンセプトを正しく理解するよう能力開発する事が、大きな課題となっています。今回、CIでは、以下にあげる様々なステークホルダーをスピーカーとして迎え、この課題と解決方法について会場と意見交換をするサイドイベントを開催しました。
・ガーナ政府より、自国のREDD+の進捗に加え、キャパビルが必要とされている多様なステークホルダーとニーズについて発表がありました。
・コスタリカ政府より、生態系サービスへの支払い(PES)を法制化した事により、一時期は20%まで落ち込んでいた森林被覆率の回復に成功した例と、REDD+に現在必要なのは実施のための財源であるとの発表がありました。
IUCNより、世界各地で実施してきたREDD+の能力開発事業の発表がありました。
RECOFTCNGO)より、REDD+の能力開発を世界各地で実践してきた知見の発表がありました。REDD+を理解するために、政府とコミュニティには全く違うアプローチや言語を使わなければいけないこと、女性への啓発の重要性が発表されました。

【ガーナ政府担当者による発表:多層のステークホルダーを紹介】

最後に、CIより、現在最終コメントを受付ておおり、今年の夏に発表予定のREDD+能力開発ツールの概要が発表されました。本マニュアルは、REDD+に必要な知識をカテゴリーごとに集約し、REDD+の実施に向け様々なステークホルダーが情報を迅速に収集し、理解するためのツールです。
【CIによる新マニュアルの紹介】
 実は、(毎回の事ですが)、今回のサイドイベントの時間帯は、REDD+のドラフティング・グループの時間とばっちり重なってしまっていました。ところが、昨夜は寸前でドラフティング・グループが翌朝に延期となったため、続々とお知らせをお送りしておいたREDD+交渉官の方々が会場に聞きに来て下さいました。このため、情報交換セッションでは、各国の交渉官やNGOの方々が様々な角度から、多様な質問をして下さり、とても有意義なセッションとなりました。某途上国交渉官の方からは、「交渉よりずっと勉強になった」というお言葉を頂きました。NGOとしての仕事の重要性を実感できる貴重なお言葉を頂き、ありがとうございました!これからも、政策提言と現場での実践をつなぐ努力を続けて行きます。