【UNFCCC便り】:REDD:SBSTA共同議長によるドラフト案アップ!

 副代表Yです。UNFCCCボン準備会合に参加しています。2週間目の月曜日、午後2時先週より交渉やドラフティング・グループが進んでいたREDD+SBSTAの、共同議長によるドラフト案が配布されました。以下のリンクからダウンロード可能です(↓)。

 
「国家森林モニタリングシステムと計測、報告、検証(MRV)」、「セーフガード」、「森林減少の要因(ドライバー)」に関するアジェンダでは、今年ポーランドのワルシャワで引き続き開催されるSBSTAで議論を深め、COP19での決議案を作成する事が提案されています。その他、「非市場アプローチ」と「炭素以外の便益」のアジェンダについては、今後締約国やオブザーバー団体(UNFCCCに登録しているNGOなど。CIも含まれます)からの意見提出を求める予定です。

 現時点ではそれぞれのアジェンダにAnnexがついており、色々な国が提案した内容がごった煮の状況です。現地時間の火曜日、さらにこのテキストをまとめるための交渉が進んでいます。クローズドのセッションなので、私は入る事ができませんが、「今回の交渉ではREDD+が一番前進を続けている」と言うのは、既に参加者の共通理解となっています。内容がまとまらなくとも、各国が前向きに議論し、テキストをまとめ、さらにオプションについて議論していく。国連交渉の本来の姿が、見られます。

 昨日の月曜日は、別途「REDD+の結果に基づく支払い」に関するワークショップも開かれました。ここでも、先進国、途上国双方からのパネリストが壇上に並び、それぞれの認識を発表した後、各国やオブザーバー団体からの意見徴収が行われました。
 
【REDD+の結果に基づく支払のワークショップの様子】
 尚、本日、やっと、午前11:30よりSBIが開かれます。2週目まで議題の採択を拒み続けていたロシアと水面下でコンセンサスが取れたのかは、分かりません。強行開催に踏み切る模様なので、実際に何が起こるかは、会議が始まってみないとわからない状況です・・・。ロシアが自国の威信のため(?)にアジェンダを拒み続けてきたことに、先進国はもちろん、多くの途上国からも非難の声があがっており、おそらく荒れ模様の会議となることが予想されます。

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