2005年12月7日水曜日

2013年は未だ闇の中(今日は2連発 第1弾)

京都議定書で決まっているルールが有効な2012年より後の国際的な気候変動対策の進め方を決める議論(京都議定書3条9項)が難航しています。予定されていたコンタクトグループ(以下CG)が二度もキャンセルされているのです。

ここで、京都議定書3条9項が諮られているSBSTAでの協議の流れを書いてみたいと思います。ただし、各案件によって実際の協議の進み方は変わりますので、これは絶対的な手続きではありません。あくまで一例です。まず、ある案件を協議するかどうかはSBSTAのプレナリー(総会)に諮られます。ここでどういう議論の流れになるかにも拠りますが、協議するに相応しいという合意が得られれば、コンタクトグループ(CG)が設置されます。そうなると、その案件に関心ある国が後日CGに集まり、意見を表明して各国のポジションを明らかにします。その後非公式協議をはさんで合意が得られ、決議案を作成できる運びになると第2回のCGが開かれます。そのCGでプレナリーに提出する決議案の文書について合意が得られればこの案件に関するCGは終了し、再びSBSTAのプレナリーに戻され決議を諮るのです。仮にCGで決議案を作ることができなかった場合には再び非公式協議に戻って議論が重ねられます。

ちなみにCOP11では、今日からこのようなCGを経た様々な案件を再びプレナリーで決議する作業が始まっています。

さて、京都議定書3条9項に戻ります。前回Yasuさんがこの件のCGについて「キングコング」シリーズで書いてから、次のCGが昨夜(12/5@モントリオール)21:00から開かれる予定でした。COP11の会場になっている建物にはテレビのモニター画面が各所にあり、最新のスケジュールが逐一表示されるようになっています。朝配布された「Daily Programme」には載っていたこのCG会場に向かいながらモニターの一つを確認すると、この件についての表示が消えています。普通、キャンセルか延期なら表示が出るのですが・・・。状況を把握するためともかくその場所に向かってみましたが、やはり人の流れはありません。実際にその場所に着いても政府代表団の席には人はほとんどいません。私のようなNGOの人々だけがオブザーバーの席に座ってCGが開かれるのかどうか様子を見ながら待機しているだけです。

結局10分ほど待ち、非公式協議を重ねても合意を得られていないことが判明。予定されていたCG直前の20時からCGの予定会場とは違う場所で非公式協議に変更されていました。私がチラッと話をしたある政府代表団の女性が「G77+China(途上国グループ)がねぇ・・・」という言葉をこぼしていましたので、途上国側が自分達にコミットメントが及ぶのを協力に嫌って議論が膠着していることが予想されます。

その後、非公式協議が行われている場所の前で時近くまで待機をして様子を伺いましたが、一向に終わる気配は無く協議は深夜に及んだと思われます。我々オブザーバーは水面下の出来事を固唾を飲んで見守ることしかできません。

今日になり、昨夜キャンセルされたCGが行われるかもしれないという期待のもと、COP会場に行くとやはり11:30にリスケジュールされていました。・・・が、結局はこれも再びキャンセルという事態になっています。

今、私達は国際交渉の生々しさをまざまざと見せつけられています。

(by Yoshi)

【写真はキャンセルになった京都議定書3.9条のCG会場の様子。手前の各国代表団用の席には誰もおらず、オブザーバーだけが後ろで様子を窺っている。】

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