CIジャパンスタッフインタビュー ” 「世界を舞台に働く」とは” 第 7 回目 Vol.2 榎本 明子
みなさん、こんにちは! 社会人インターンの小宮です。
今回も引き続き、榎本さんへのインタビューです。前回は、榎本さんの原体験やCIジャパンへ入職するまでのキャリアについてお話を伺いましたが、今回は、CIジャパンでの業務や今後の展望について伺っていきます。
群馬県、鬼押し出しにて |
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小宮: CIジャパンにおける榎本さんの業務は具体的にどのようなものですか?
榎本: 組織が上手く回っていくための業務で、内容多岐にわたります。法務・総務・財務・人事・経理・プロジェクト管理が主で、追加的にITの業務も少ししています。CIの組織全体の中で、ジャパンは資金調達の役目があるので、例えば契約したお金が回収できるかをチェックしたり、その他、助成金を獲得してくるといったこともしています。
小宮: 本当に多岐にわたるんですね。
榎本: はい。カバーする業務の範囲が広い分、全体を見られるのは利点です。CIジャパンは少数チームですが、大きな組織で起こりがちなコーポレート系と営業系と工場系とかで、思惑がずれて対立するといったことがないように、全体を見ながら注意したいと思っています。
小宮: 今のお仕事はどんなところにやりがいを感じていますか?
榎本: ドナーに現地のことを伝えて、現地にフィードバックできるので、現地と日本の懸け橋になれるところでしょうか。直接的に現場にインパクトを与えているわけではないのですが、資金面のサポートで現地に間接的に関わることができ、それによって現地の仕事がスムーズに進むならやりがいだと感じます。
小宮: CIジャパンで業務をする中で、特に印象的だったプロジェクトはありますか?
榎本: 残念ながら、まだ現地には行けたことはないのですが、アジア太平洋地域で現地の若手を育成しながら、日本のユースにもアプローチをして、フィールドと都市部双方で若手を育てようという活動を引き継いだことがあって、現地のフィールドにいるスタッフとの調整から、ドナー向けの活動報告のワークショップまで、全般にかかわることができたのが印象的でした。CIのみならず、他2団体と共催して、他にも10団体ほど関わっているプロジェクトだったので、それまではあまり経験したことのないコラボレーションがたくさんある業務でした。
ユースサミット2019年の写真。前列左から二番目が榎本さん。 |
小宮: たしかに、他団体や現地とのコミュニケーションを図りながら、プロジェクト進行するのは大変そうですね。日々の業務をこなす中で、環境問題の解決に貢献できているという実感はありますか?
榎本: 直接的な貢献はまだ見えにくいですが、確実にNGOや環境保全団体が求められる時代にはなってきているとは思います。今は、大学にいた頃の私が想像できないくらい、気候変動が社会的問題として広く認識されるようになっていて、その中で自然を活用した気候変動対策を掲げているCIには、お問い合わせをいただくことが増えています。
小宮: 気候変動対策を考える上で、NGOやNPOは確実に存在感を増していますよね。榎本さん個人としてのこれからの展望などございますか?
榎本: 個人的な展望では、バランサーになれたらいいなと思っています。これまで一分野に特化せずに、広く業務を行ってきたので、スペシャリストの道ではなく、ジェネラリストを突き進めていくことによって、いろんなことにバランスを取れるようになって、組織の中での位置づけも見えてくると思っています。
小宮: これからのNGOの在り方については、どのように考えていますか?
榎本: 2030年のカーボンニュートラルに向けて、サプライチェーンの改善は絶対に必要だと考えています。その中で NGOの存在そのものが社会のバランサーになれたら、いい方向に向くのではないかと思います。いろんなスタンスのNGOがあっていいと思うのですが、企業やコミュニティ、行政と連携し、和を取りながら最適解を探すCIのアプローチは、私個人のスタイルに近いんです。
また、NGOは利潤追求の企業や、政府の手の届かないところにもアプローチでき、競合他社とは連携できない制約のようなものがなくて、自由に動けるのはNGOならではですよね。
小宮: たしかに、NGOだからこそできることがあり、その中でもCIだからこそできることはまだまだありそうですね。榎本さん、どうもありがとうございました!
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具体的に榎本さんのされているお仕事について今回初めて伺ったので、私自身、法人運営をするうえでの仕事の幅広さに驚きました。特に、一分野に特化してこなかったからこそ、広く見渡せるバランサーになることができるという言葉が印象的でした。
生き物が好きという幼少期からの興味関心から派生して、今ではNGOでお仕事をされる榎本さんの穏やかながらもパワフルな一面が垣間見えるインタビューでした。
榎本さん、どうもありがとうございました!
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