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アニマルラブ ~動物たちのちょっと変わった8つの愛の表現方法~

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本ブログは、CI本部ブログのAnimal love: 8 weird ways species get it on を日本向けに和訳編集したものです。
By モリ―・ベルゲン


エディターの言葉;
今日はバレンタインデーですね!恋愛は人間にとって複雑なものですが、ある動物たちにとってはもっと複雑です。バレンタインデーにちなみ、世界的に有名な霊長類学者で元CIのラス・ミッターマイヤー博士に教えてもらった動物たちの多様な愛の育み方をご紹介します。
1. オスのカカポは、近くにある木が実を結んでいるときにだけ交尾ができるカカポはニュージーランドに生息している夜行性の空を飛ばないオウム。この絶滅危惧種のオウムのオスは、山のてっぺんまで登って愛情表現のための場所を作ると「ブンブン」と何百回も鳴いてメスにアピールします。けれどもメスは3,4年に一度ある特定の種の木(リムノキ)が実をつけた時にしか、オスに関心を示しません。なのでオスは何千回も何万回も「ブンブン」鳴いてようやくメスを引き寄せることができるのです。

2. 大きな睾丸のサルは、歯ではなく精子で戦う ブラジルの大西洋岸森林に生息する南アメリカのクモザルの中で一番体長の大きいウーリークモザルは、体の大きさに見合った大きな睾丸を持っています。メスが発情しているときにオスは順に交尾します。一番精子を出したオスが、子どもたちの父親になります。それでもウーリークモザルはメスをめぐってケンカをすることはほとんどなく、オス同士には仲間意識が生れています。 3. カナダでは、毎年何千ものヘビが集まって交尾パーティーをする
「スネークダンス」の様子 (ヘビが苦手な方はご注意ください!)
マニトバ湖周辺の鍾乳洞の周りには地質学的にレッドサイドガータースネークにとっての絶好の交尾スポットです。春になると、洞窟で冬眠していたスネークたちが一斉に出てきて、交尾するメスを探します。オスは大群の中からメスを探しているうちに、ボールのように絡まってしまうこともあります。
4. ワオキツネザルはメスが仕切っている
マダガスカルのワオキツネザルの社会はメスが支配しています。メスはオスをこてんぱんにするだけでなく、メス同志の中にも力関係があり、下位のメスはとても大変です。

5. カメがデートをする資格は…丸くて、近くにあること? カメはちょっとでもカメに似ているもの…

SDGsとチョコレートーみんなが美味しい笑顔なチョコレート

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明日はとうとうバレンタインデーですね!みなさんもう大切な方に贈るチョコレートは選ばれましたか?国によっては男性がお花をプレゼントするというようなところもあるようですが、日本では恋愛対象の方だけでなくお友達や家族、普段お世話になっている方にもお店で買ったチョコレートや手作りのチョコレートを贈る大きなイベントですよね。さて、みなさんが手にしたチョコレート、その先にあるのは笑顔でしょうか?それとも・・・?

先日J I C Aが開催していた「SDGsとチョコレート」というイベントに参加してきました。こちら実は「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」というカカオ産業を社会的・経済的・環境的に持続可能にしていくことを試みる新たな取り組みの第一弾のイベントでした。私はチョコレートが好きで普段からbean to barのものやフェアトレードのものを試してみたりすることはあったものの、カカオ産業の持続可能性についてじっくり考えてみたことがなかったので学んでみたいなあというのと、カカオ産業の持続可能性ってCIの目指すHuman well-beingの世界と重なるものがあるのではと思いお邪魔してきました。当日はカカオ産業に様々な切り口で携わっている各企業や団体の皆さんの取り組みについて聞く機会ができ良い学びの時となりました。「SDGsとチョコレート」で学んだこと、インスピレーションを受けた3つのポイントを皆さんにもちょっとだけシェアします! 
1.チョコレート×森林保全  
チョコレートの原材料であるカカオはカカオベルトと呼ばれる地域で生産されています。皆さんお馴染みのガーナなどの西アフリカ諸国(生産量は実はコートジボワールが1位なのです)、マダガスカル、ベトナム、インドネシア、ブラジル、ペルー・・・。どの地域も生物多様性が非常に豊かで国土面積の熱帯雨林が占める部分が大きい国です。一方で森林破壊が進んでしまっている地域でもあります。現金収入になるカカオ生産のために農家の方が森林を切り拓くというのはこれらの地域では多くあることです。森を切り拓いてカカオの苗を植え、化学肥料や農薬なども利用する日向栽培の手法は一時的には生産量が増えるものの、徐々に土地が痩せていってしまって長期的にみると収量が落ちてしまう「持続不可能」な手法です。環境汚染だけではなく農家の方の健康面のリス…

森林のカーボンオフセット ~不都合な真実?いえ、もっと奥が深い問題です~

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※本ブログは、CI本部ブログの“Forest carbon credits ‘worse than nothing’? There’s more to this story” (リンク) を日本向けに和訳編集したものです。
執筆:ジョアナ・ダービン ------------------------------------------------

© Charlie Shoemaker | Chyulu Hills, Kenya
昨年アメリカでは3,000人以上が心臓移植を受けた。
寿命を長くする医療技術は、理論から実践へ、そして当たり前のものとして進化していった。
何十年もの研究・実験、そして失敗を経ながら・・・
気候変動の危機を食い止めるためのアイデアの一つについても、これと同じことが言える。
そのアイデアとは、温室効果ガスを排出する先進国が、「カーボンクレジット」を購入することで、森林を伐採しない努力をする途上国へ投資するというものだ。先進国はカーボンクレジットを購入する形で取引し、その収益が、森林を残すことの”インセンティブ”として発展途上国の土地所有者に支払われるという仕組みである。
最終的に、カーボンクレジットの価格は時間と共に上昇するので、市場原理により炭素排出が抑制される一方で、森林生態系は、温暖化を促進する炭素をより多く大気から吸収し、気候の安定化につながる。
このアイデアは、何年にもわたり、様々な形態を取ってきた。そのどれに関しても、机上の論理と違い、現実ではもっと複雑であることがわかってきた。
そして、カーボンオフセット・プロジェクトの多くは、気候変動問題に対して思っていたような効果を上げられていなかった。
プロ・パブリカが発表した、「もっと不都合な真実:なぜ森林保護のためのカーボンクレジットは逆効果なのか」という記事では、カーボンクレジットを用いた取組みは今後失敗に終わる運命であり、そのための努力はやめたほうがましであると結論づけるのに、上の事実は十分な根拠となる。
この理論に賛同する人もいる。
森林保護の目的としてカーボンクレジットについて精査すること自体は良いことである。一番良くないのは、泥棒に追い銭のような、失敗するものを作ろうと、限られた時間を浪費してしまうことだ。
プロ・パブリカの記事はよく調査されており、こういった取組みが直面する気の遠くなるような困難さや…

イオン環境財団主催、第6回 生物多様性日本アワード(国内賞)授賞式を見学してきました!

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9/26(木)、国際連合大学で行われた、第6回 生物多様性日本アワード(国内賞)の授賞式を見学してきました。公益財団法人イオン環境財団が主催する本イベントは、2009年から2年に一度開催されており、今年で6回目です。

生物多様性日本アワード(国内賞)とは、①生物多様性の保全、②生物多様性の持続可能な利用、③生物多様性の普及・啓発を目的とする国内の取り組みを対象としており、審査委員会による審議のうえ、応募された取り組みの中から5団体を“優秀賞”、またその中から1団体を“グランプリ”として表彰するものです。



授賞式では、優秀賞を受賞された5団体による取り組み内容の発表と、グランプリの発表・授与式、そして青山学院大学 教授でおられます福岡伸一教授による記念講演が行われました。

2019年度のグランプリは、株式会社コクヨ工業滋賀の“ヨシで琵琶湖を守るリエデンプロジェクト”が受賞されました。琵琶湖周辺のヨシに関する“保全活動”と“活用”の両輪で、環境の保全・維持を目的とした事業を2007年から行ってこられました。

ヨシは、琵琶湖の水質浄化や魚や水鳥等の生態系の保全、そして波風・水流から湖岸の浸食を防ぐ役割も担っています。また、ヨシは伝統的に生活の中で活躍してきた植物であり、よしず(ヨシで作られたすだれ)やよしぶき屋根として利用されてきました。しかしながら、最近ではライフスタイルの変化により、ヨシは生活から離れていっているのが現状です。取り組み内容の発表の際には、琵琶湖周辺で伝統的に行われてきたヨシ産業の衰退と、それによって引き起こされるヨシ原の荒廃とヨシ文化の崩壊に問題意識を持ち、活動が始まったとお話しされていました。一方、滋賀県は琵琶湖とその周辺の環境保全のために、さまざまな条例を制定してきました。このような背景があり、ヨシの活用とヨシ文化と琵琶湖の環境の保護をめざしてプロジェクトは進められてきました。

また、ヨシを刈って琵琶湖周辺の環境を整備し、そして刈ったヨシは文房具製品へと作り替えるという取り組みの中で、様々な工夫が行われていることが説明されていました。130社もの会社とネットワークを構築し“地に足の着いた”活動を行っているということ、ヨシから作られた製品をキャラクターや地域文化とコラボレーションすることで、付加価値をつけて販売力をアップさせていること、そして多く…

REDD+(レッドプラス)とはなんだろう?

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本ブログは、CI本部ブログHuman Natureの“What on Earth is ‘REDD+’?”を日本向けに和訳編集したものです。

CI本部ブログHuman Nature”What on Earth”シリーズでは、環境分野に関わる専門用語について説明しています。

今回は“REDD+”について説明します。

Q. ‘REDD+’ってなに?
REDD+(レッドプラス)とは森林を守ることで気候変動を食い止めようという取り組みです。国連気候変動枠組み条約の下で取り決められました。森林破壊と森林劣化による温室効果ガスの排出を削減する、という意味である、“Reducing Emissions from Deforestation and forest Degradation”の頭文字をとったもので、“+”は森林保全などのさらなる活動も含むことをあらわしています。

© Charlie Shoemaker
Q. 森林を守ることは気候にいい影響があるってことだよね?
その通りです。森林は伐採しなければ炭素の排出を防ぐことができます。また、森林を守る取り組みをすると、世界の気温上昇を2度までに抑えるという目標達成のために役立ちます。この目標達成のために100の努力をしなければいけないとすると、そのうちの少なくとも30は森林保全によって達成できると言われているのです。

Q. REDD+は何をするの?
REDD+は①国が森林の大切さを理解することを促し、②経済的なインセンティブをもたらして森林破壊や森林劣化に歯止めをかけ、③持続可能な森林管理を促し、それによって将来世代が社会的・生態的・経済的便益を森林から得られるようにします。

補足:②について。森林破壊・劣化の原因の一つとして、森林の農地転換があります。そこで、農業を営むために森林を伐採してしまうよりも、森林を保護した場合の方が経済的に豊かになる方法を見つけ出すことによって、森林が破壊されるのを防ごうという考え方がREDD+なのです。

© Piotr Naskrecki
簡単に言うと、REDD+は「国や民間機関、多国間金融機関などがお金を出して、森林を切らないようにする」ということをしているのです。直接お金を出すこともあれば、“carbon credits”という制度を使って森林を守ることもあります。森林を守って温室効果ガスの排出…

【SDGs未来都市】石川県白山市イベント参加レポート! by日比保史

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3月23-24日と、石川県の白山市へ行ってきました。白山市は、昨年、内閣府のSDGs未来都市事業に選定され、僕はご縁あって未来都市選定に合わせて白山市のSDGsアドバイザリーボードのメンバーを務めさせていただいてます。

23日は、白山市SDGs推進デーとして、公開シンポジウムとワークショップが開かれ、パネラーとして登壇させていただきました。パネルディスカッションでは、地元の金沢工業大学の学生さんたちが考えた「白山手取川ジオパークを軸とした未来都市アクションプラン」の発表を受けて、ジオパークの意味合い、SDGsへの貢献、白山市としての今後の課題などを、金沢工大SDGs推進センター長の平本督太郎先生のファシリテーションで、いつもお世話になっているIUCN日本委員会会長の渡邉綱男さんらとともにディスカッションしました。

金沢工大の学生さんたちが考えたアクションプランは、大きく8つのアイディア(ハクサンのハチコのアイディア)からなっていて、自然豊かな山間部での全寮制学校をベースにした若者育成を目指す“ハクサンステイスクール”、白山手取川ジオパークを核としたエコツーリズムである“ジオローカルツーリズム”、そしてジオパーク内のタイムシェアオフィスである“リゾートシェアオフィス”など、なかなか魅力的なアイディアがいっぱいです。(個人的には、リゾートシェアオフィス推しです!)

パネルディスカッションの常で話す時間が限られていたので、話し下手と相まってどこまで思いが伝わったかはわかりませんが、僕からは、持続可能な開発(“将来世代のニーズを損なうことなく、現生世代のニーズを満たすこと(1987年ブルントラント委員会)”)の源流は、1980年にIUCNが発表した世界自然保護戦略における「自然保護(コンサベーション)」の定義、すなわち「『生物圏(自然)が、将来世代によるニーズを満たしつつ、現生世代に最大限の便益をもたらすことが出来るよう、人間による生物圏の利用を適切に管理』すること」にあること、そのことからもSDGsの根幹には自然の保護があること(SDGsウェディングケーキ)、だからこそジオパークを核としたSDGs未来都市戦略は極めて“自然”であること、しかしながら白山市が持つその“自然”を持続的に保全していくための仕組み(特に保全・保護コストの経済への内部化)がアクションプランからは…

生物多様性はなぜ大切なのか?

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本ブログは、CI本部ブログ「Human Nature」のWhy is biodiversity important?を日本向けに和訳編集したものです。 

By ジュリー・シャウ
コミュニケーションディレクター
クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金




「人類は野生動物の絶滅を食い止めなければならない、さもなければ、人類が絶滅の危機に瀕するだろう」- 国連のメッセージ

「生物多様性保護に関する新たな協定を結ぶには2年間を要します。」国連生物多様性条約の事務局は、英紙ガーディアンのインタビューにそう答えた。その二日後に始まった第14回生物多様性条約締約国会議に集まったEUと195カ国の加盟国は、2週間をかけ、種の絶滅の流れを食い止めるための様々な話し合いを行った。

人類の存続が大切なことはもちろんである。しかし…

「生物多様性は地球上にある生命の総称です。種の絶滅は、地球全体の安定性を損なうほど危機的な状況なのです。」生物多様性ホットスポット保全のための国際基金である、クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金(CEPF)事務局長、オリヴィエ・ラングランは言います。 「しかし今、政府や企業、市民グループ、そして地域社会が協力して取り組めば、この危機を食い止めることができると、私たちは信じています。」


生物多様性は、人類にとってどれほど重要なのでしょうか?
なぜ、地球の安定に生物多様性が必要なのでしょうか?
以下に4つの理由を紹介します。


1.野生生物は、人が生きていく上での欠かすことのできない地球そのもの

1980年代に、保全学者のポール・R博士.とアン・エールリッヒ博士は、種と生態系の関係は、鋲と飛行機のウイングのようなものだと明言しました。つまり、一つを失っても大災害 にはならないかもしれないが、それぞれの損失が深刻な問題の可能性を高めていくということです。

アマゾンの奥地でも、北京のような大都市でも、人間は淡水や受粉、土壌の肥沃度、安定した大気、食糧や医療など、自然生態系が提供する生態系サービスに依存しています。生物多様性の喪失によって惑星が弱体化してしまうと、増え続ける人口の需要に反して、生態系サービスを産みだす力はどんどん低くなります。

その一例が、世界最大の砂漠の湖であるケニアのトゥルカナ湖です。鳥たちやナイルワニ、カバなど、さまざまな野生生…