2008年12月4日木曜日

【COP14】REDDについて②

REDDの制度についてはこれから決められていくことなのですが、あたかもすでにその形があり、うまくいかないからダメ、という議論が見受けられます。Critical analysis of REDD: international finance, human rights and false promises of carbon marketsというサイドイベントに行ってきました。内容はタイトルから推察できるとおりのものでした。
REDDを実現するためには、森林のガバナンス(もっと広くは土地利用すべてに関するガバナンス)が不可欠ですが、「1992年に生物多様性条約ができたときに締約国はその約束をしているにもかかわらず進展が見られない課題だから、今回REDDでもうまくいくなんて期待するほうがおかしい」という意見がありました。保護地域制度による森林の保護が成功していないことをさしているのだと思いますが、そういう問題があるかこそ、今、REDDが重要なのではないでしょうか?既存のREDDプロジェクト(バリ・ロードマップのREDDの可能性を実証するデモンストレーションにあたるもの)を例に、先住民族や地元住民に十分な説明や参加の機会、資金の提供が無いことをもって、REDDで考えられているプラス面はうそ、という議論もありました。これもスケールを取り違えた話だと思います。ここの事例を集めて全体を考える段階なのに、個々の事例の話で全体を判断してしまっています。
REDDの仕組みを考える上で重要な課題を指摘することは重要ですが、どうしたらよいのか?という建設的な議論ができなければ、世界的な大問題の解決に向けた動きに対して、無責任だと感じます。