南米ペルー・アルトマヨ森林保護区を訪問して:その2
Yasuです。ペルー出張報告その2です。
さて、今回の出張のもうひとつの目的は、ペルー中北部のアルトマヨ森林保護区とその周辺を訪問することでした。
ペルーは、熱帯アンデスホットスポットとトゥンベス・チョコ・マグダレナホットスポット の二つの生物多様性ホットスポットがアンデス山脈に沿って縦断していますが、今回の訪問地Alto Mayo森林保護区は、熱帯アンデス・ホットスポットにあって、アンデス山脈の東側、アマゾン河の最源流に位置しています。アクセスの基点となるのは、サンマーチン州の中核都市であるMoyobambaで、首都Limaから飛行機で1時間半ほどの州都Tarapotoから車で3時間余り。
さて、今回の出張のもうひとつの目的は、ペルー中北部のアルトマヨ森林保護区とその周辺を訪問することでした。
ペルーは、熱帯アンデスホットスポットとトゥンベス・チョコ・マグダレナホットスポット の二つの生物多様性ホットスポットがアンデス山脈に沿って縦断していますが、今回の訪問地Alto Mayo森林保護区は、熱帯アンデス・ホットスポットにあって、アンデス山脈の東側、アマゾン河の最源流に位置しています。アクセスの基点となるのは、サンマーチン州の中核都市であるMoyobambaで、首都Limaから飛行機で1時間半ほどの州都Tarapotoから車で3時間余り。
↓TaratopoからMoyobambaへの車中。今回は、環境保全型のコーヒーのコスト分析の研究をしているUCLAのビジネススクールの学生も一緒です。
Moyobambaは、日本人移民の影響が意外と色濃い太平洋岸のLima ( 例えばそこら中にレベルの高い日本レストランがあるんです!)とはまた違って、アマゾンの最前線、農業の中核地、そしてフロンティアの雰囲気がある、なかなかエキゾチックなところ。
Moyobambaは、日本人移民の影響が意外と色濃い太平洋岸のLima ( 例えばそこら中にレベルの高い日本レストランがあるんです!)とはまた違って、アマゾンの最前線、農業の中核地、そしてフロンティアの雰囲気がある、なかなかエキゾチックなところ。
↓Moyobambaの街並み。アンデスの雲霧林がすぐそばまで迫っています。(街の雰囲気は、やはり森林保護区に隣接しつつも農産物の集積/交易拠点であるフィリピンのツゲガラオに似てるかも)
料理も豪快な肉のグリルに芋料理(アンデスは芋類の原産地で、種類は豊富だし当然ながら美味い!)やトウモロコシ料理(こちらも種類や料理法は極めて多様)を付け合わせたようなものが多いです。椰子の実の芯(? Palm heartと言っていた)のお造り?みたいなのも美味かった!
料理も豪快な肉のグリルに芋料理(アンデスは芋類の原産地で、種類は豊富だし当然ながら美味い!)やトウモロコシ料理(こちらも種類や料理法は極めて多様)を付け合わせたようなものが多いです。椰子の実の芯(? Palm heartと言っていた)のお造り?みたいなのも美味かった!
アマゾン地方に多いOrmigasすなわち蟻の炒めものも、数年前にコロンビアで試して以来に頂きました(カリッと香ばしくて全然食べられるけど、歯の間に蟻の脚が挟まるのには閉口するわ。まあめちゃめちゃ美味いもんではなかったけど、現地の人は大好きだし、重要動物性タンパク源でもある。生態系サービスやね。)
また、複雑な地形と気候は、多様なフルーツの栽培も可能にしてて、フレッシュジュースの種類の豊富さと新鮮さは、夢のよう。日本で商品化されてるカムカム・ドリンクの原料となるCamu Camuは、ここの原産。地元の人には、「日本人はよっぽどカムカム・ジュースが好きなのか?」と聞かれました。それだけ大量に日本へ輸出されているわけです。
↓この地域の名物でもある豚肉の薫製のグリルに、トウモロコシや豆、芋類を混ぜて潰して揚げたtacu tacu、そしてバナナの素揚げ。うまいっ!↓
↓これぞ本場のフレッシュ・カムカム・ジュース!微笑みをたたえているのは、CIペルーの若きカントリーディレクターのLucho Espinol。よき友人の一人です↓
↓Ormigas(蟻の炒め物)を初めて食すJean-Phillip Palasi。CIヨーロッパのディレクターです。因に、Ormigasは、蟻特有の酸(蟻酸ですね)があるので、ちょと酸っぱい。
食べ物の話しはそれくらいにして、いよいよAlto Mayoへ。
目的地は、Moyotombaからさらに車で数時間かかるけど、90年代に完成したアンデス横断パシフィック・ハイウェイのおかげで、道中は快適です。でも実はこのハイウェイが厄介もので、アマゾン地域と太平洋岸を結んだことで物流や人の流れが飛躍的に改善された一方で、Alto Mayoと周辺の熱帯雲霧林の破壊が進むことになってしまったんです。
この辺りの森林は、いつも雲がかかっていることから「雲霧林(Could forest)」と呼ばれています。アンデス山脈とそれが作り出す複雑な地形、太平洋と寒流、海抜0〜6,000mまでの標高差、赤道近くの低緯度などが複雑に絡み合い、世界でも最も豊かな生物多様性を有する地域です。さっきちょっと触れましたけど、原産のイモ類だけでも何十種類もあるし、アンデスは固有の蘭の種類が多いことでも有名です。もちろん植物だけでなく、鳥(ハチドリの種類は特に豊富。幸せを呼ぶ鳥として知られるケツァールも生息します。実際今回も姿は見えなかったものの鳴き声は聞けました!)、カエルなどの両生類、オナガザルなどの哺乳類などの動物の多様性も極めて高い、まさにホットスポットです。
次回は、このAlto Mayoが抱える問題と、それへのCIの取り組みについてご紹介します。
↓いつもうっすら雲がかかるAlto Mayoの雲霧林↓
↓この川の水は流れ流れてアマゾンにそそぎます!↓
↓アンデスは、蘭の多様性がとても高い地域です。これは珍しい十字形の花を咲かす蘭の一種↓
↓この地域の名物でもある豚肉の薫製のグリルに、トウモロコシや豆、芋類を混ぜて潰して揚げたtacu tacu、そしてバナナの素揚げ。うまいっ!↓
↓これぞ本場のフレッシュ・カムカム・ジュース!微笑みをたたえているのは、CIペルーの若きカントリーディレクターのLucho Espinol。よき友人の一人です↓
↓Ormigas(蟻の炒め物)を初めて食すJean-Phillip Palasi。CIヨーロッパのディレクターです。因に、Ormigasは、蟻特有の酸(蟻酸ですね)があるので、ちょと酸っぱい。
食べ物の話しはそれくらいにして、いよいよAlto Mayoへ。
目的地は、Moyotombaからさらに車で数時間かかるけど、90年代に完成したアンデス横断パシフィック・ハイウェイのおかげで、道中は快適です。でも実はこのハイウェイが厄介もので、アマゾン地域と太平洋岸を結んだことで物流や人の流れが飛躍的に改善された一方で、Alto Mayoと周辺の熱帯雲霧林の破壊が進むことになってしまったんです。
この辺りの森林は、いつも雲がかかっていることから「雲霧林(Could forest)」と呼ばれています。アンデス山脈とそれが作り出す複雑な地形、太平洋と寒流、海抜0〜6,000mまでの標高差、赤道近くの低緯度などが複雑に絡み合い、世界でも最も豊かな生物多様性を有する地域です。さっきちょっと触れましたけど、原産のイモ類だけでも何十種類もあるし、アンデスは固有の蘭の種類が多いことでも有名です。もちろん植物だけでなく、鳥(ハチドリの種類は特に豊富。幸せを呼ぶ鳥として知られるケツァールも生息します。実際今回も姿は見えなかったものの鳴き声は聞けました!)、カエルなどの両生類、オナガザルなどの哺乳類などの動物の多様性も極めて高い、まさにホットスポットです。
次回は、このAlto Mayoが抱える問題と、それへのCIの取り組みについてご紹介します。
↓いつもうっすら雲がかかるAlto Mayoの雲霧林↓
↓この川の水は流れ流れてアマゾンにそそぎます!↓
↓アンデスは、蘭の多様性がとても高い地域です。これは珍しい十字形の花を咲かす蘭の一種↓